日本より柔道が盛んな国はフランス
柔道のもとは日本から古くある戦場武術“柔術”。
さまざまな流派がありましたが、1882年に嘉納治五郎がそれぞれの良い部分を取り入れてまとめあげたのが、現在の柔道のはじまりといわれています。そして明治時代の武術大会で、柔道は各流派を破り一大勢力に!
そんな日本発祥の柔道ですが、現在は200か国以上で行われているワールドワイドなスポーツとなっています!
現在、日本の柔道連盟登録者の数は約17万5000人。ドイツは18万人と日本よりも多いですが…なんとフランスの競技人口は約56万人!日本の3倍以上と、とっても多いのです!
フランスでは小学生の9割が体育の授業で柔道に親しんでおり、さらに指導者になるための国家試験もあるというから驚きです!
トレビア~ンな青色道着が登場!
柔道の道着といえば以前は白だけでしたが、今は青色も見ますよね?
いつの間にか青が登場したような気がしますが、きっかけはカラー化に熱心だったフランスが提案したこと。
日本は「柔道の心は“白”」と反対していました。しかし、世界の多くがカラー化に賛同したことから、1998年の世界大会から採用されることに至ったのです。
そして、2016年リオ・オリンピックからはトーナメント表の右側の選手が青色、左側が白色の道着を着ることが正式に採用されました。
強い人が黒帯なのは○○だから!
柔道で身に着けるものといえば、道着の他に帯がありますよね。
なんとなく初心者は白帯、上級者は黒帯というイメージがあると思いますが、なぜ上級者が黒なのでしょうか?
それは、かつて帯は洗濯しないものだったから!練習を重ねれば重ねるほど、帯は黒ずんでいきます。
そのため、練習を重ねた上級者の帯は必然的に黒帯だったということですね。
後に白帯の初心者と区別し、進歩の度合いを表すため、上級者は黒帯を締めることとなりました。
“一本!” その厳しい条件とは…?
柔道のルールは、一本で即勝利となります。しかしこの一本を取るのはなかなか難しく、立技の場合、以下の4つの条件を満たしていないと審判に判定された場合は「技あり」となってしまいます。
1.スピード
2.力強さ
3.背中が着く
4.着地の終わりま でしっかりとコントロールしていること
一人の選手が1つの試合で2回目の技ありを取った時は「合わせて一本」で勝利です!
もともと技の判定は、「有効」、「技あり」、「一本」の3つでしたが、2020年東京五輪に向けて、国際柔道連盟(IJF)がルール改正を行ったのです。
知ってた?多彩で華麗な技の数々
柔道は投技、抑え込み、絞技、関節技などの技を駆使して戦います。これらの技すべての基本となるのが、組み手です。
組み手には上からつかむ「釣り手」と、腕などを下からつかむ「引き手」があり、その組み合わせによって掛けられる技が決まります。
たとえば…
相手の鎖骨あたりを釣り手でつかみ、袖を引き手に取ると、そこから背負い投げや体落とし(たいおとし)という技をかけることができます。
これがもっともオーソドックスな組み手。
他にも、釣り手で奥襟をつかむ場合があります。
すると、大きく足を振り上げて相手を斜め前に崩し、太ももの裏側を使って相手を投げる内股や、引き手を効かせて相手の重心を崩す大外刈り(おおそとがり)を仕掛けることができます。
他にはどんな組み手が…?と思ったら、一般的に左右の手で釣り手と引き手でつかむのに対し、同じ位置をつかむこともあるそうです!
実はこれ、最近流行りの組み手なんだとか。本来の動きとは反対方向に回転して投げる「逆背負い投げ」、別名「韓国投げ」という技が繰り出されます!
日本発祥なのに、実は知らないことも多かったのではないでしょうか?
ワールドワイドに愛されるJUDO。ですが、やはり日本選手に頑張ってほしいですよね!
東京オリンピックでも金メダルラッシュを期待しましょう!