屋外での面会好評 静岡・清水区の特養老人ホーム
(2020/7/28 09:02)
静岡市清水区の特別養護老人ホーム「巴の園」が新型コロナウイルス感染症対策として17日に同園で始めた屋外での面会が、入所者やその家族らから好評を博している。中庭に整備した独自の施設での面会で、一日に最大6件の枠が埋まることも多い。市内の他の高齢者施設からの見学希望もあるという。
屋外面会ができるのは、同園と清水港木材産業協同組合(同区)が共同で開発した中央に大きなアクリル板を配置した「コビットシールド」を設置した施設。入所者と家族らはアクリル板を挟み、座って話すことができる。
スポットクーラーや扇風機を配置したほか消毒と清掃の徹底、入所者と家族の動線は交わらないようにするなど安全に配慮した。
同園は新型コロナの影響でオンラインでの面会を実施しているが、入所者やその家族から「一日も早く直接の面会がしたい」との声が多く寄せられ、新型コロナ対策を重ねた屋外面会施設を整備。対面での面会を実現した。
面会時間は1回に10~15分程度。久しぶりの面会では入所者、家族ともに再会の喜びであふれ、会話や写真撮影を楽しむ姿が見られるという。
同園の稲名輝理事長は「対面では表情や顔色も良く分かる。直接会って安心してもらいたい」と話した。