[アムステルダム 27日 ロイター] - オランダ統計局は27日、同国の新型コロナウイルス感染症の死者が流行初期には中高年の富裕層に偏り、その後移民系住民が急増したことを示すデータを発表した。
統計局は感染者が急増した3月9─4月19日のデータを精査。3月には中高年の富裕層の死者が平均を大きく上回った。低所得層には手が届かないウインタースポーツが感染源となった可能性があるという。
4月に入り移民系の住民の死者が大方を占めた。既往症のほか、語学が障害となって十分な情報を入手できなかったことなどが要因とみられる。
同時期の国内の新型コロナによる死者は4158人。
オランダでは感染拡大抑制に向けた制限措置の解除に伴い感染が再拡大しており、この日の新規感染者は205人と、今月初旬の100人以下から増加した。