新型コロナウイルスの感染者が発生した施設について、宮城県と仙台市は、施設の名称の公表基準を策定しました。感染者の濃厚接触者が特定できない場合は、施設名を公表するとしています。

県と仙台市が発表した基準では店舗などの施設で感染者が発生し、濃厚接触者が特定できない場合は、調査への協力を呼びかけるため、施設の名称とともに感染者が滞在した時間を公表するとしています。

一方、複数の感染者が確認されても、濃厚接触者が把握できている場合には、これまで通り施設名は公表しません。

ただ、注意喚起を目的に、施設がある市町村と、業種や業態は公表する方針で、県と仙台市が具体的な公表範囲の調整を進めています。

また、「大皿料理の提供」や「飲み物の回し飲み」など、感染拡大の原因と予想される事項があれば、公表することにしています。

宮城県 村井 知事

「一番重要なのは感染を拡大させない、そこに軸足を置いて考えていく。仮に店舗が『名前の公表』を拒否しても、はっきりしたことが分からないのであれば、店の名前も公表する」

県と仙台市は引き続き事業者に対して、感染予防の対策を求めていくとしています。