またしても偽BBSホイール販売で逮捕。「全国最大級のドレスアップカー専門店」アレスを運営するエーエスジャパン社長含む3名

｜　そろそろBBSジャパンはロゴやブランド名を変更する時期にさしかかっている？　｜

さて、昨年11月にも「オートウェイ」社長が偽BBSホイール販売容疑にて逮捕されていますが、今回は「エーエスジャパン」の代表取締役である上山峰功（40）＝山県市梅原中古車販売店店長、田中裕也（29）＝会社員、長野高士（39）＝アルバイト店員の3名が偽BBSホイール販売のカドにて逮捕されています。

なお、今回の事例は偽BBSホイールそのものを販売したのではなく、「偽BBSホイールを装着したクルマを販売した」と報道されており、このクルマを購入したオーナーからBBSジャパンへと「装着されているホイールが偽物では」という問い合わせが入ることになり、そこから偽BBSホイール販売が明るみに出たようですね。

ちなみに3容疑者は「偽BBSホイールを装着した」クルマを数十台販売することで5000万円以上の収益をあげたものと見られており、田中裕也容疑者は容疑を認め、しかし上山峰功容疑者は一部否認、長野高士容疑者は容疑を否認している、とのこと。

BBSはホイールブランドとしてはダントツの人気を誇るためにこういった「偽BBS」ホイール販売が跡を絶たないのだと思われますが、今回は「アルバイトまで」逮捕されるという対応となっていて、それだけ悪質だと判断されたのでしょうね。

エーエスジャパンが運営するのは「アレス」ブランド

エーエスジャパンは「全国最大級のドレスアップカー専門店」としてALESS（アレス）を展開しており、Gooネット上では現在の時点で177台の在庫が登録済み。

販売に当たっては「WORK」「BBS」等、ホイールを全面に押し出した車種紹介を行っており、このホイールが偽物であるとすれば、「客を釣るためにBBSの偽物ホイールを利用している」」ということになりそう。

VIP STYLEとのタイアップや取材、TV番組取材などメディアでの露出も大きく、6月5日には本店をリニューアルするなど積極的な活動を行っていたようですが、今後の調査にて事実が明らかにされるのを待ちたいところですね。

なお、BBSというとモータースポーツに強みを発揮するブランドであり、そのために走り屋からの支持が厚いメーカーでもあるものの、今回の事件を見るにVIP系においても人気が高いようで、そのあたりは「さすがBBS」。

ドイツのBBSは倒産が報じられる

なお、現在ホイールメーカーとしてのBBSは「ドイツ」と「日本」とに別々の会社が存在。

もともとはドイツで創業されたものの、2011年にドイツ本社が経営破綻しており、その際に日本の（当時）ワシマイヤー株式会社が鍛造部門を買い取ることになり、それが現在のBBSジャパンへとつながっています（ドイツの”残った”BBSは鋳造を中心に、比較的安価な製品をリリースしている）。

そのため、ドイツのBBSとBBSジャパンとは「同じブランド名とロゴを使用しながらも」全く別の会社組織であり、製品的にも共通性はないということになりますが、先日ドイツのBBSは経営破綻が報じられており、風評被害等を考慮すると、ブランド名、せめてブランドロゴを変更する等の対策を取ったほうがいいのかもしれませんね。

参照：Webun, ALESS