【定義】
①仏祖の悟りのこと。
②唐代の禅僧、洞山良价禅師の著作になる道歌。四言、94句、376文字からなる。本来は『宝鏡三昧歌』と呼ばれるべきものとされるが、現在では『宝鏡三昧(ほうきょうざんまい)』とのみ呼称する。全1巻。曹洞宗では、宗要を説いた聖典として石頭希遷禅師『参同契』と並んで珍重し、「祖堂諷経」や、歴代の祖師方を顕彰し供養する場合などに読誦される。
【内容】
②宝鏡三昧とは、法と名称とがよく合い契う呼称であり、金剛三昧の異名であり、一切衆生本具の自性清浄心の異名でもある。この歌全体は、洞山禅師が宝鏡三昧の妙旨を歌曲として詠唱したものであり、一切衆生に斉しく具足する般若の霊光を開発させようとした慈悲心の発露とされる。なお、洞山禅師は、これを曹山本寂禅師に授けたが、その際には雲巖曇晟禅師からの印可があるとして授けたという見解もある。また、その際に、盗み聞きして盗法を図ろうとした者もいるという。
現在流布しているものに、「歌」の名を冠さないのは、中国臨済宗黄竜派の覚範慧洪が江西省白華厳の一老僧から得て、それを『禅林僧宝伝』「曹山本寂章」に掲載したときに脱落したためとされる。また、これが後に『洞山録』などにも収められた。
【註釈書】
・指月慧印『参同契・宝鏡三昧不能語?』
・面山瑞方『宝鏡三昧吹唱?』
他にも多数。
【内容】
・『禅語録』(所収の『洞山録』に訳文が載る)、中公バックス『世界の名著』シリーズ
他にも多数。
①仏祖の悟りのこと。
②唐代の禅僧、洞山良价禅師の著作になる道歌。四言、94句、376文字からなる。本来は『宝鏡三昧歌』と呼ばれるべきものとされるが、現在では『宝鏡三昧(ほうきょうざんまい)』とのみ呼称する。全1巻。曹洞宗では、宗要を説いた聖典として石頭希遷禅師『参同契』と並んで珍重し、「祖堂諷経」や、歴代の祖師方を顕彰し供養する場合などに読誦される。
【内容】
②宝鏡三昧とは、法と名称とがよく合い契う呼称であり、金剛三昧の異名であり、一切衆生本具の自性清浄心の異名でもある。この歌全体は、洞山禅師が宝鏡三昧の妙旨を歌曲として詠唱したものであり、一切衆生に斉しく具足する般若の霊光を開発させようとした慈悲心の発露とされる。なお、洞山禅師は、これを曹山本寂禅師に授けたが、その際には雲巖曇晟禅師からの印可があるとして授けたという見解もある。また、その際に、盗み聞きして盗法を図ろうとした者もいるという。
現在流布しているものに、「歌」の名を冠さないのは、中国臨済宗黄竜派の覚範慧洪が江西省白華厳の一老僧から得て、それを『禅林僧宝伝』「曹山本寂章」に掲載したときに脱落したためとされる。また、これが後に『洞山録』などにも収められた。
【註釈書】
・指月慧印『参同契・宝鏡三昧不能語?』
・面山瑞方『宝鏡三昧吹唱?』
他にも多数。
【内容】
・『禅語録』(所収の『洞山録』に訳文が載る)、中公バックス『世界の名著』シリーズ
他にも多数。
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