GoTo初日 静岡県東部の観光業界、情報不足に困惑【新型コロナ】
(2020/7/23 08:30)-
新型コロナウイルスの影響で疲弊している観光業界に対する政府の支援事業「Go To トラベル」が始まった22日、首都圏に近い静岡県東部の観光事業関係者からは急ごしらえの制度に「分からないことが多すぎる」などと困惑の声が相次いだ。1日当たりの新規感染者が過去最多になり、第2波の不安が日増しに高まる中、関係者は国に機動的な対応を求めつつ、感染対策を徹底しながら誘客に努める姿勢を示した。
▶感染者数市町別内訳・マップ
「参加する事業所は必ず事務局に登録を。先ほどその登録フォームがオープンした」―。熱海市で開かれた観光関係者向けの説明会。キャンペーン初日にもかかわらず、登壇した観光庁の担当者は制度の大前提となる手続きを紹介した。国の準備不足が露呈された一幕だった。
政府は当面、感染状況が深刻な東京を発着する旅行をキャンペーンの対象外にしている。ただ、担当者によると、都民を含む団体旅行で利用申請した場合、予約をした代表者が都民でなければ割引対象になるという。感染対策に注力している宿泊事業者は「趣旨が変わってきてしまう。本当に大丈夫なのか」と疑問を呈した。
他地域の観光関係者も戸惑いを隠さない。御殿場市のリゾート施設「御殿場高原時之栖」にはキャンペーン関連の問い合わせが1日に20~30件あるという。ただ詳細な情報が乏しく、対象者の線引きや住所の確認方法など「不明瞭な点が多い」と担当者。本人確認などでチェックインに時間がかかり、フロントが「密」になる心配もあるが「安心安全に滞在できる環境をつくるため試行錯誤を続ける」と前を向く。
伊豆市修善寺温泉街の旅館「五葉館」のおかみ野田さとかさん(35)も、消毒や来館者の検温、大浴場の人数制限といった感染対策が最優先と強調する。例年なら稼ぎ時の夏休みシーズンに向け、「周辺の旅館と常に情報共有し、お客さまを受け入れながら対応するしかない」とキャンペーンへの期待と不安を示した。
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