フランス北西部ナントにある歴史ある大聖堂で発生した火災で、捜査当局は放火を認めたルワンダ国籍の男の身柄を拘束しました。

　今月１８日、ナントのサンピエール・サンポール大聖堂で火災が起き、パイプオルガンやステンドグラスが焼失しました。地元捜査当局は大聖堂内の３か所から火の手が上がっていることなどから、放火の疑いで捜査していました。

　現地メディアによりますと、捜査当局は大聖堂でボランティア活動をしていたルワンダ国籍の３９歳の男が犯行を自供したとして、身柄を拘束したということです。

　男はフランスに滞在し難民認定を申請していましたが、犯行直前にビザの更新を拒否され、周囲に不安を訴えていたということです。

　ナントの大聖堂は１５世紀に建設が開始されたゴシック様式の歴史的な建造物で、１９７２年にも修復作業中の失火で屋根が焼失していました。