短期間で北大法学部2年次編入試験に合格する方法

by kudou,

【北海道大学法学部2年次編入試験の受験を決意した経緯】
北大法学部が編2試験を実施しているのを私が知ったのは、7月である。私が所属している大学の前期の講義が終了し、一段落ついたので、編入試験を実施している大学をインターネットで検索していたところ、北海道大学法学部がヒットした。
そもそも私は昨年、一般受験生として東京外国語大学を受験した。結果は、前期・後期ともに不合格だった。そのため私は、滑り止めである都内の私立大学の法学部に進学した。しかし私は、外国語(特にスラブ民族の言語)に興味があったため、国際基督教大学(以下ICU)の転入試験を決意した。因みにICUの転入試験は、一般受験生のときにICUを受験した際、学校情報を得るためにホームページにアクセスしたときに、掲載されていた。
その後、私はICU合格を目指し、ICU受験を専門としているインターネットのサイトに登録した。自分は、このサイトを利用し、大学の図書館で10年分程ICUの過去問を解いた。
その後、大学の前期の講義が終了し、前述の通り、私は北大法学部の編入試験を発見した。実はこの時、北大法学部だけではなく、東京外国語大学が2年次編入試験を実施しているのも発見したのだが、東京外大の受験資格(受験する学部の言語の単位を所属大学で10単位以上取得または取得見込み)が満たせなかったので、仕方なく東京外大の受験は諦めた。
北大は、スラブ民族の研究が行われていることから、北大法学部受験を決意した(北大で2年次編入学試験を行っているのは法学部のみ)。そしてすぐ、私は中央ゼミナールに行き、過去問の有無や志望理由書の添削回数等、さまざまな相談をし、夏期講習の申し込みをした。
夏期講習が始まるまで、しばらく時間があったので、私は北海道大学のオープンキャンパスに参加した。これは、志望理由書のネタをあつめるため、また北大は実際にどういう大学であるかを調べるためである。ここで私は、模擬授業や模擬裁判、公開ゼミ等に参加した。
オープンキャンパスが終わり、東京に帰った後、私は本格的に北大合格に向けて、受験勉強を始めた。夏期講習は、北大法学部2年次編入試験の小論文、法学部の添削英語、法学部の時事論文の講座を受講した。言うまでもなく、どの授業も有益であったが、とくに将先生と荒木先生の授業は私にとって非常に役に立った。夏期講習が終了した後は、当初は通信コースを受講しようと思っていたが、夏期講習中に課された英語や小論文の結果があまりに悪かったため、後期も法学部の添削英語と法学部の時事論文の講義を受講することに決めた。
では、自分が実践した勉強方法を以下に書いてみる。
まず英語だが、私は英文和訳がとりわけ苦手だったので、伊藤和夫のビジュアル英文解釈を、見やすくするためA4サイズに拡大コピーをして、単語や構文を色ペンでチェックして、その意味がわかるまで何度も読み込んだ。また、Z会の速読英単語の入門編、速読英熟語、リンガメタリカも、上記と同じようにして、何度も読み込んだ。
しかし、それでも法学部の添削英語の授業で、まったくいい点数がとれなかったので、どのような参考書を読めばいいか龍崎先生に相談したところ、The Japan Times 社説集を紹介してくださったので、私は毎日この本を読むようにした。さらに、後になって思うとこの方法が一番効果的であると実感したが、授業で返却された課題で間違っていたところは必ず訂正し、再提出用の課題に、二行あけて解答を写し、表面のみで解答が写しきれなかった場合は、裏面に書いた。その上で、和訳で間違えた個所には色ペンでチェックして、その下の行に英単語を書き込んだ。
この方法を始めたことによって、20点くらいだった私の点数は、10月ごろにはクラスで1、2番をとれるくらいまで上がった。
さらに指摘しておきたいことは、北大法学部は英和辞典の持ち込みが許されているので、この英和辞典をよく使い込んでおくことが肝要である。私が受験した時は、私の辞書には付箋が貼ってあったのだが、試験監督の方はこの付箋を許可してくれていた。なので、自分がどうしても覚えられない単語があったら、そこに付箋をはさんでおくのもよいだろう。ただし、あまりにも付箋の数が多くなりすぎることがないよう、いつも単語の確認は怠らないようにした。
それから、過去問演習について指摘する。私は、過去問を始める時期が遅く、ついに中ゼミにある過去問を全部解くことができなかったが、もし時間があるならば、全部の過去問を解くことをお勧めする。まずは答えを見ず、なるべく決められた時間内に解く。もし時間内に解き終わらなくても、最後まで自力で解く。その後、解答と見比べて、訳出が間違えた単語を色ペンでチェックする。わたしはこのような方法で、過去問の演習をした。ちなみに過去問は、1年分200円で購入できるので、それを利用すると便利である。
次に小論文だが、私は夏期講習の北大法学部2年次編入試験の小論文の講座でもらった、北大法学部2年次編入試験の小論文の過去問と、北大法学部後期試験の小論文の過去問、さらに、北大法科大学院入学試験の小論文の過去問の演習をした。演習した後は、面接で中ゼミの先生方に見てもらい、批評してもらった。また、法学部の時事論文の授業で、様々な課題を解いた。
しかし、知識が不足していたために、小論文の評価が上がらなかったので、学研の小論文の時事ネタ本という参考書を読んでみた。経済の分野を除いて、この参考書に載っていた模範論文を、自分で主旨が組み立てられるくらいまで読んで覚えようとした。しかし、始めた時期が遅かったため、完全には覚えられなかった。また、龍崎先生に相談したところ、知識を増やすには政治系の新書を読むと良いとおっしゃり、北大法学部教授である山口二郎先生の政権交代論という本を紹介してくださった。ただ、時間がなかったため、最後まで読むことができなかった。
このように、私は時間がなかったため、十分に小論文の対策ができなかった。試験一週間前からは、添削してもらった小論文や、模試の答案をひたすら復習していたが、結局最後まで良い小論が書けるようにはならなかった。
第三は、志望理由書である。私は、同系統の学部への編入学であったので、説得力のある志望理由書が書けるかどうか不安であった。しかし、龍崎先生の的確なアドバイスや、添削のおかげで、私の志望理由書は立派な文章になった。また、オープンキャンパスで集めた資料は、ほとんど使うことなく、志望理由書は完成した。
結局、得点開示をしてみると、英語が7割、小論文が3割という結果であったが、なんとか合格することができた。小論文は、準備が十分にできていなかったため、よい答案が作成できず、散々な結果であったが、英語は、中ゼミの先生方が添削してくださった答案を何度も復習したため、余裕を持って解くことができた。
このような結果から分かるように、小論文ができなくても英語ができれば、あるいは英語ができなくても小論文ができれば、北大法学部に合格する可能性は十分にある。また、私は中ゼミ模試の結果が常にD~C判定であったが、合格できた。なので、北大法学部を目指してこの体験記を読んでいる方は、模試の結果が良くなくても最後まで諦めないで頑張って欲しい。
最後に私は、スラブ民族の言語を研究するため、そしてこれは中ゼミに通ってから考えるようになったことだが、弱い立場の人を助けることができる弁護士になるため、北大法学部に進学しようと思う。ただ、このような志を今抱くことができるのは、中央ゼミナールのもつ豊富な情報量や、親切で経験豊富な先生方のおかげである。中央ゼミナールには本当に感謝している。
ありがとうございました。

Count per Day

  • 1103265総閲覧数: