Q.女性が入り込めないような男同士の魂のぶつかり合いが描かれますが、あえて女性にオススメするとしたら、どんな風にアピールしたいですか。
とにかく面白いです(笑)。あまり押し付けたくはないですが、戦う男の色気だと思います。みんな色っぽい。研吾も融も自分の中で道に迷っていますが、他人を気にせず、自分を貫こうとしている。そんな姿も見て欲しいです。それに決闘映画というのは、なかなか他にもないものだと思います。そんな中で渋いストーリーをあえてこういったシンプルな決闘映画にしているというのは、ロマンが詰まっていると思います!
Q.役者として邁進する上で、たくさんの刺激を受けている村上さん。今年の3月には20歳になりましたが、今の村上さんにとって“GLAM(魅力的・幸せ)”な瞬間とはどんなものでしょうか。
20歳というのは、僕はひとつのスタートだと思っています。僕は仕事を始めたのも早いですし、高校を卒業したら成人だと思っていいとも感じていましたが、やはりフォーマットとしては20歳で成人。すべてが解禁されたという時に、今度は“自分で自分に課すこと”の意味が変わってきました。学ぶ場所がもう学校ではないし、学びたいことを自分で選んでいくわけで。自分の好きなものも生き方も、自分で選んでいくという重みがすごく快感ですね。それに今、本当に仕事が楽しくて。役も作品もこれから増えていくと思うと楽しい。色々な人に出会えるのがすごく楽しいです。
【プロフィール】
村上虹郎(むらかみにじろう)/1997年3月17日生まれ、東京都出身。カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品『2つ目の窓』(2014)で主演を務め、俳優デビュー。この作品で高崎映画祭最優秀新人男優賞を受賞。『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)では、第90回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞ほか、2つの新人賞を受賞する。最新作として、『二度めの夏、二度と会えない君』(9月1日公開)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(9月公開)、『Amy said』(9月公開)が控えている。
『武曲 MUKOKU』
6月3日(土)全国ロードショー
監督:熊切和嘉
出演:綾野剛、村上虹郎、前田敦子、風吹ジュン、小林薫、柄本明
配給:キノフィルムズ
公式サイト
Photographer/ Masakazu Sugino Writer/ Orie Narita Editor/ Maki Kunikata