容疑者家族の心理

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突然容疑者の妻になってみて、知った心理。

こんな経過をたどります。

 

①信じられない。そんなはずはない→否認

②怒りと開き直り

③悲しみ

④諦め

⑤受け入れて、前に進む

 

こう書いてみると、キューブラロスの5段階モデル

に近いですね。会見は、②の心境で望みました。

夫を失い、大きな負債といきなり負い、子どもを

守らなければならない。ご近所に迷惑かけないよう

にしなきゃいけない。取材が夫の親御さんにまでは

いかないようにしなきゃいけない。

「なぜ笑顔なのか?」

とネットでつるされているけど、アドレナリンだしまく

らないと、のりきれなかったです。

 

記者会見終わってはじめて、声出して泣けた。

夫を恋しいと思えた。だけどもう会えない。

会わない。

 

家計を立て直し、子ども二人を守り育て

前に進むためには、振り向いてはいられない。

 

だけどつい、ちょっとだけ振り向いてしまった。

11月30日って、どんな日だったか。

その前の週は、次女のピアノコンクール。

そして次の週は、家族四人で、結婚式を挙げたホテル

で食事をし、チャペルでパパにサプライズ。子ども

たちが「パパ、お仕事頑張ってくれてありがとう。

ボーイスカウト連れて行ってくれてありがとう」と

手紙を読んだのだ。

 

報道のとおりなのであれば、あんなことしでかして

子ども達の手紙を、どんな気持ちできいていたんだか。

情けなくて、涙もでなかった。

結局、流されやすい人でした。一番大切にしたいもの

譲れないものを、守り切れないひとでした。

 

パパがうちからいなくなったから、ボーイスカウト活動を

休会した。きっと再開はできないことも伝えた。

 

前向いて生きていけば、きっとまたいいことがある。

さっき、車のライト付け忘れて、教えてくれたおじさんがいた。

親切が胸にしみた。ちょっとした親切が、たまらなく

響く三日目。明日から活動再開です。