コロナ禍でホステスは今…銀座ママが語るネオン街のリアル
その頃、あるクラブでこんなエピソードもありました。常連さんが入って来て、注文の時いつもは「とりあえずビール」とおっしゃるんですが、いきなり大きな声で、「とりあえずコロナ(ビール)!」と言っちゃったんですって。もちろん冗談なんですが、だ~れも笑わなくて。同伴の女の子も一瞬固まっちゃったって。コワいですよね。
それから間もなく、小池都知事による週末の外出自粛要請が出て(3月25日)、政府が主要7都道府県に緊急事態宣言を発令(4月7日)。これで、銀座の夜の繁華街からネオンも人通りも完全に消えてしまいました。
■シミ取りと膣トレが流行
こうなると、銀座の女性たちはてんやわんやです。ホステスさんたちは時給や日給制ですから、店が休みになると生活に直結します。昼間お勤めしているダブルワークの女の子はお給料がありますから余裕があり、読書や散歩で過ごす子が多かったようです。向学心に燃えて、株や経営、経済の勉強をする子もいました。