圧力疑惑にジャニーズ事務所は完全否定(写真/共同通信社)

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 ジャニー喜多川社長(享年87)の死という大きな悲しみが癒えぬなか、ジャニーズ事務所はさらなる激震に見舞われた。7月17日20時59分、天気予報を放送していたNHKが緊急速報を告げた。

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《元SMAP3人のTV出演に圧力の疑い ジャニーズ事務所を注意 公正取引委》

 こうテロップが流れた。

「稲垣吾郎さん(45才)、草なぎ剛さん(45才)、香取慎吾さん(42才)の3人を出演させないよう、民放テレビ局に圧力をかけたことが独占禁止法違反(不正な取引方法)につながる恐れがあるとして、公正取引委員会がジャニーズ事務所を注意したとの内容でした。その後、NHKは『民放テレビ局関係者が、ジャニーズ事務所に圧力をかけられたと公取委に証言した』とも報じました」(テレビ局関係者)

 2017年9月にジャニーズ事務所を退所して「新しい地図」を立ち上げてから、元SMAPの3人がレギュラー出演する民放番組は放送終了となり、新番組が立ち上がることもなかった背後に、ジャニーズ事務所の「圧力」があったのではないかというのである。公取委の調査は昨年から水面下で進んでいた。

「テレビ局関係者からタレコミがあり、昨年末に公取委が関係各所に調査に入ったようです。実際に公取委から聞き取りされたテレビ局の制作や編成の関係者は、『具体的に事務所からどのような言動があったか?』『圧力の証拠となる録音はないか?』など何度も聞かれたそうです。また公取委は、香取さんたちの番組が終了した理由についても執拗に尋ねたとのこと。元SMAPの3人に対しても、今年春頃に直接聞き取り調査を行ったそう」(民放関係者)

 NHKの速報を受けてジャニーズ事務所は完全否定。公式サイトで次のようなコメントを発表した。

《弊社がテレビ局に圧力などをかけた事実はなく、公正取引委員会からも独占禁止法違反行為があったとして行政処分や警告を受けたものではありません。とはいえ、このような当局からの調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います》

 一連の報道に関係各所からは驚きの声が上がった。

「今回は公取委が調査を行った結果、ジャニーズ事務所がテレビ局に圧力をかけた事実は確認されず、違反行為を未然に防ぐため口頭注意があっただけ。つまりジャニーズに非がある証拠は認められなかったということになる。

 そもそも公取委が公にするのはワンランク上の行政処分である『警告』で『注意』は非公表のレベルです。その内容をNHKが緊急速報を打ってスッパ抜いた。業界では『何が狙い?』『黒幕がいるのでは?』との疑念が飛び交っています。それに、テレビ局に圧力をかけていたと疑われていたのは、むしろ解散前のSMAPを支えていた幹部スタッフ。今は退所して『新しい地図』サイドの人ですが何か皮肉めいたものも感じます」(前出・テレビ局関係者)

 また、こんな声もある。

「ジャニーさんが亡くなったばかりで、死者にムチ打つかのようなタイミングにも思えます。ジャニーズ事務所に恨みを持つ人間が“黒幕”として、民放各局の忖度を打ち破るためNHKの関係者にリークした可能性まで囁かれています」(芸能関係者)

※女性セブン2019年8月8日号