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野猿公園継承へ協定 南伊豆町と「iZoo」運営会社

(2019/12/14 08:15)
波勝崎苑の運営継承に向け、連携協定を結んだ岡部克仁町長(左)と白輪剛史社長=13日午後、南伊豆町役場
波勝崎苑の運営継承に向け、連携協定を結んだ岡部克仁町長(左)と白輪剛史社長=13日午後、南伊豆町役場

 南伊豆町は13日、動物園「iZoo(イズー)」(河津町)の運営会社「レップジャパン」(静岡市駿河区、白輪剛史社長)と地域産業の振興などに関する包括連携協定を結んだ。同社は9月末に休園した南伊豆町の野猿公園「波勝崎苑」の運営を引き継ぐ意向を示していて、協定に基づき、町も再開に向けて協力する。
 同日、町役場で開かれた締結式には岡部克仁町長と白輪社長が出席し、協定書に署名した。両者は協定に基づき、まちづくりや町内で捕獲された有害獣(サル)の受け入れなどについて包括的に連携する。
 岡部町長は「波勝崎苑再開の見通しが立ち、一安心。これまでのレップジャパンの経験を町の活性化につなげたい」と期待を示した。白輪社長は「波勝崎苑は町の重要な観光コンテンツで、復活できると思う。観光促進の一助を担いたい」と意気込みを語った。
 波勝崎苑は1957年に開園。ピーク時に46万人だった来園者が18年には約2万人に落ち込み、今年9月末に休園。レップジャパンが継承に向け、現在の運営会社と最終的な調整を進めている。

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