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南伊豆の野猿公園「波勝崎苑」継承へ 「iZoo」運営会社

(2019/12/7 07:13)
「iZoo」の運営会社が引き継ぐ見通しとなった野猿公園「波勝崎苑」=9月下旬、南伊豆町伊浜
「iZoo」の運営会社が引き継ぐ見通しとなった野猿公園「波勝崎苑」=9月下旬、南伊豆町伊浜

 河津町の動物園「iZoo(イズー)」を運営するレップジャパン(静岡市駿河区、白輪剛史社長)が、9月末で休園した南伊豆町の野猿公園「波勝崎苑」の運営を引き継ぐ見通しとなったことが6日、同社などへの取材で分かった。年内にも最終的な契約を取りまとめ、来春以降の営業再開を目指す。
 同社などによると、同公園の運営会社「波勝崎苑」(同町、斎藤要社長)や町から運営継承の依頼を受け、交渉を進めてきた。レップジャパンは所有者から土地や建物を借り、公園を運営する計画。老朽化した建物の改装費はクラウドファンディングで募る方向で準備を進めている。
 白輪社長は「観光地としての魅力を感じた。地域のためにも残さなければいけない」とし、同社が東伊豆町に2020年に開校する動物園予備校アニマルキーパーズカレッジの実習場所としても活用する考えを示した。
 斎藤社長は「サルの離散による農作物被害も懸念されていた。継承に名乗りを上げていただき、感謝したい」と述べた。
 波勝崎苑は1957年開園。南伊豆の観光拠点として、ピーク時には46万人を集客したが、2018年は約2万人にまで落ち込んだ。経営難から19年9月末で休園した。

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