この記事は単体でも読めますが、内容は前回のブログの続きです。
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メルカリとお金のこと
メルカリで悩むのが出品価格だ。
売れるならできるだけ高く売りたい、でも転売ヤーにはなりたくない。
誰もがそう考えることだろう。
どこからが転売?
買ったものを売りに出すこと全般を転売と呼ぶが、ここで挙げるのはいわゆる転売ヤーが行うような悪質な転売である。
ちなみに転売ヤー(転売屋)は、Wikipediaによると次の通りである。
主に数量が限定されるなどの入手困難な商品を転売目的で購入(個人ないしアルバイト等で雇われた複数人)し、インターネットオークション等のインターネットを介し高値で販売することを生業・趣味とした一般個人を指す。(一部抜粋)
参考:転売屋 - Wikipedia より
あまむすをメルカリで売る場合
今回は筆者があまむすをメルカリで出品した場合を考える。
このとき、出品価格(メルカリの画面で表示されている価格)と、出品者の利益(筆者の手元に入ってくる額)が異なることはご存知だろうか。
例えば、筆者が1万5千円であまむすをメルカリに出したとする。
筆者の出品したあまむすを見て、ある人が購入ボタンを押す。
ある人が支払う金額はいくらだろうか。
それは、ズバリ1万5千円である。*1
では筆者の利益はいくらだろうか。
出品価格のうち、10%は販売手数料としてメルカリに支払われる。この場合は 15,000 × 0.1 = 1,500 の1,500円が手数料としてメルカリに支払われる。
また、配送にかかる配送料も出品者が払った金額から支払われる。あまむすサイズで匿名配送をするのに最適な、宅急便コンパクトを利用した場合の配送料380円も上記同様支払われる。
すなわち、1万5千円であまむすを売った場合、筆者の販売利益は、
15,000 − ( 1,500 + 380 ) = 13,120 の1万3120円 である。

メルカリであまむすを1万5千円で出品すると利益は1万3千円
あまむすは何円以上で転売?
あまむすをDOLLCEの通販で購入した場合を参考に考える。
標準的な「ミニスウィーツドールアニメティックアイバージョン女の子」の定価、いわゆるノーマル肌・アニメアイ・作家衣装のあまむす1万4千円を基準とする。
ここに消費税が8%かかる。14,000 × 0.08 = 1,120 の1,120円だ。
配送料も加算される。筆者は関西地区に住んでいるので700円だ。
つまり、DOLLCE通販であまむすを購入した場合に支払う金額は、
14,000 + 1,120 + 700 = 15,820 の1万5820円 である。*2
では、転売になるような高値とはどこからを指すだろうか。
いくつかの考えをあげてみる。
- 出品者が、公式より儲けたら転売
- 購入者に、公式の定価より多く支払わせると転売
- 購入者に、公式で買った場合より多く支払わせると転売
出品者が、公式より儲けたら転売
出品者の利益が公式の利益を上回れば転売とみなす考え方だ。
公式の利益がはっきりと分からないので、ここでは公式の定価=公式の利益と考える。
つまり、筆者の販売利益 > あまむすの定価 のときを転売とみなす。
上の例では、
筆者の販売利益……1万3120円
あまむすの定価……1万4千円
筆者の販売利益 < あまむすの定価 となるので転売ではないとする考え方だ。
※この考え方で転売になるのは、メルカリで15,978円以上の価格で出品したときである。
購入者に、公式の定価より多く支払わせると転売
公式の定価以上の出品は転売とする考え方だ。
つまり、筆者がメルカリで出した金額 > あまむすの定価 のときを転売とみなす。
上の例では、
筆者がメルカリで出した金額(品物価格+送料)……1万5千円
あまむすの定価……1万4千円
筆者のメルカリで出した金額 > あまむすの定価 となるので転売だとする考え方だ。
※この考え方で転売になるのは、メルカリで14,000円以上の価格で出品したときである。
購入者に、公式で買った場合より多く支払わせると転売
同様のものを公式で買った時に比べて、購入者の支払いが高額になるのは転売とする考え方だ。
つまり、筆者がメルカリで出した金額 > DOLLCEの通販価格+送料 のときを転売とみなす。
上の例では、
筆者がメルカリで出した金額(品物価格+送料)……1万5千円
DOLLCEの通販価格+送料(あまむすの定価+消費税+送料)……1万5820円
筆者のメルカリで出した金額 < DOLLCEの通販価格+送料 となるので転売ではないとする考え方だ。
※この考え方で転売になるのは、メルカリで15,820円以上の価格で出品したときである。
結論
ざっくり考えると、あまむす定価+2千円くらいが公式に配慮した価格なのだろう。ウィッグ、洋服なしの場合はあまむす定価−2千円くらいだろうか(各2千円と考えて)。
もちろん公式がどのように考えているかは分からないし、周りからどのように見られているかも分からない。
1万5千円で出品して大丈夫だと思っても、公式に転売ヤーと思われブラックリスト入りされるかもしれない。友人に転売屋の烙印を押されてしまうかもしれない。
ただ、筆者の考えではあまむすであれば公式の定価+2千円くらいは許容価格ではないだろうかと考える。実際のメルカリの相場もそのラインだ。
もちろん、メルカリはフリマアプリなので価格設定は自由である。出品者と購入者が納得できる価格であれば取引は成立する。
ただDOLLCEの企業体制に納得できないとしても、ものづくりをする方々への敬意は忘れたくないものである。ある程度の常識や節度といった感覚は失わないようにしたいものである。
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