新型コロナウイルスに感染し、7月17日に陽性が判明した京福バス(本社福井県福井市)の50代男性運転手(坂井市)の感染経路について、男性が業務中にマスクをずらして県外客とみられる人と会話をした可能性があることが22日、複数の関係者への取材で分かった。福井県は男性の感染経路について市中感染ではないとみており、引き続き本人や会社への調査を進めている。
男性は11日に発症。その1週間ほど前に、県外客とみられる人と話をしたとみられている。
男性は温浴施設をほぼ毎日利用していたが、施設利用者から陽性者は出ていない。県は22日の記者会見で「業務中に感染した可能性について、本人と会社に調査を進めている。日常的なコンタクトでどこでうつったか分からないといった状況ではなく、市中感染は考えられない」との見解を示した。
22日までに、スクールバスを含むバス利用者64人、温浴施設利用者68人、バス会社社員158人など、男性に関係する計305人のPCR検査を実施し、すべて陰性だった。