公明党の山口代表は22日、新型コロナウイルスに関する安倍首相の対応について「もっと発信してもらいたい」と注文を付けた。
また、安倍政権内の一部で浮上している早期の衆議院解散・総選挙についてはあらためて慎重な姿勢を示した。
山口代表は日本記者クラブでの会見で新型コロナウイルスに関する政府の対応について、「総理が先頭に立って国民にわかりやすく説明するのは大事だ。国会で閉会中審査をやっている。総理が必要であれば出る場もあっていいと思う」と指摘し、次のように述べた。
山口代表「私はGo Toキャンペーンについて、意見を言ったときは政府として決めろと必ず言っている。所管の赤羽大臣はしっかり頑張らないと行けないし、意思決定に関わっている官房長官や総理もきちんと国民に説明する姿勢が大事だ。きょう総理はぶら下がりで発信したが、もっと発信してもらいたいなと思う」
また、山口代表は、政権内の一部で浮上している早期の衆議院解散・総選挙については、新型コロナウイルスの感染拡大防止や経済の回復など優先すべき課題があるとして次のように述べた。
山口代表「与党が体制を立て直して仕事に取り組めという局面だ。野党の体制が弱いから今のうちやってしまえというのは、国民は歓迎しない。解散には国民が納得する大義名分も必要だと思う。国民に不安を与えない政権運営が必要だ」
山口代表は、このように早期の解散総選挙にあらためて慎重な姿勢を示した。