今回は、あまり日本で見かけない1000円スコッチ、ウィリアム・ローソンズを飲みます。

マクダフ蒸留所を抱えるメーカーのボトル

lawson_このウィリアム・ローソンズのボトルには、創業1849年と読めるラベルが貼ってあるのですが、このボトルを手掛けるウィリアム・ローソン・ディスティラーズ社は、もともとアイルランドの首都ダブリンにあった「エドワード・アンド・ジョン・バーク社」という名でした。

名前の由来となったウィリアム・ローソンという人物は1850年代に生まれ、同社に入社した後、ウイスキーのブレンド、ボトリングなどの管理を行っていました。
その際、ウイスキーのブランドとして"W Lawson&Co"という名で商標登録を行いました。

しかし当の本人は同社の秘書、取締役になった後、突然解雇されてしまいました。その後については不明です。

その後同社は、イングランドのリバプールなど転々とした末、現在はスコットランドのグラスゴーに本社を置いています。

1972年には、西ハイランド地方のマクダフ蒸溜所を買収し、「ウィリアム・ローソン・ディスティラーズ社」と改めました。

現在同社はバカルディ社の傘下に入っています。しかしウィリアム・ローソンズのボトルは日本ではまだ正式輸入販売されていません。

1000円スコッチなのに、ストレートでも飲みやすい

グラスからの香り、液色

香りは紅茶、リンゴ、フローラルさがあります。液色は少々薄めの琥珀色です。

ストレート

香りはカラメルとバニラの甘い香りが先立ち、リンゴと紅茶が半々にやってきます。
味わいは、アルコールからの辛みが少なく、かなり甘みが強いです。
1000円台でこれだけストレートでまろやかなものは中々ないです。

ロック

先にラムレーズンのような香りが広がり、その後ライム、りんご、バニラと続きます。
味わいは、酸味が先に現れ、奥から甘みが追いかけてきます。

ハイボール

1:3で割ってみると、香りはラムレーズンの後にバニラの甘い香りが続きます。その奥からは紅茶、リンゴも感じられます。

味わいは、酸味が少々強めで、ビターも多少感じられます。甘さは陰に隠れます。

まとめ

香りや味わいは、スモーキーさが少なく、フルーティで飲みやすい方かと思います。
特にストレートだと、若い原酒によるアルコールの刺激が少なく、ちょっと驚いてしまいます。

700mL、アルコール度数40度、価格は1100円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り C: カラメル、バニラ、リンゴ、紅茶が香る。加水でラムレーズンが感じられる。
  • 味わい B: ストレートで甘みが強く出る。加水で酸味、ビターが目立ってくる。
  • 総評 B: 1000円スコッチながら、ストレートでも楽しめるのは評価できる。


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