京都府、コロナ軽症者の専用病床 8月上旬めどに50床程度

関西
滋賀
2020/7/22 19:55

京都府は22日、新型コロナウイルス感染者のうち軽症の患者を専門に受け入れる病床を新たに50床程度確保すると発表した。新規感染者の増加傾向を受け、同日開いた新型コロナウイルス感染症対策本部会議で決めた。新たに確保する軽症者向けなどを加え、8月上旬までにコロナ対応の病床を約490床に増やす。

府は感染拡大第1波の収束を受け、6月5日時点で431床あったコロナ病床を現状は263床まで縮小している。しかし、6月下旬以降は新規感染が連日確認されており、府が感染拡大の目安とする3段階の基準では「警戒」レベルにある。このため、医療提供体制の再構築が必要と判断した。22日に記者会見した西脇隆俊知事は「新たな流行期に入った。予断を許さない状況にある」との認識を示した。

足元の新規感染者は半数以上が飲食を伴う会合に起因しており、このうちの8割以上が30歳以下となっている。業種別の感染防止ガイドラインの順守を徹底するため、この日の対策本部会議では飲食店などを対象に現況調査を実施することも決定。市町村と連携し、クラスターが発生した店舗などに自治体の職員を派遣する。

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