090225 シモヤマバナシ
2009.03.10 Tuesday
〔2009年3月10日記す〕
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オリックスの下山選手から派生する、
ヨモヤマバナシ、ということで、このタイトルです。
サバイバル、オリックス外野戦線。宮古島キャンプから、
彼が紅白戦でいい結果を残している、ということは、知ってました。
2/25、高知での紅白戦の第2打席。鴨志田投手との対戦。
内角にきたボールを、よけたときの顔。(載せてはいけないような?)
紅白戦でデッドボールに当たるほど、嫌なことは、ないですよね。
今度は、すごい高目へ。コントロールが乱れています。
写真の右上方に写っているように、
対外試合では置けない位置に、ビデオカメラをセットして、
バッティングフォームを録画してます。
その横では、水口バッティングコーチが見ていますね。
登板を終えた投手に、水口コーチが
「2球目は、ツーシームだった?」
とか、球種を聞いていたのが、新鮮でした。
さて、この後、打ちました!
キレイにとらえてます。逆方向、ライトの頭上を越える、大きな当たり。
ツーベース、嬉しそうです。さすが、やりますね!
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下山選手とは、大学時代のクラスメート、プラス、いろいろ。
2008年7月2日の観戦記
(こっぱずかしい文章……)
プロ入り後は、宮崎のフェニックスリーグで、
ファイターズを観に行って、偶然出くわした1回と、
昨年秋のキャンプで、すれ違いざま、
私の方から「お疲れ様」と声を掛けたのが2回目。
これらの背景を踏まえて、3度目の遭遇の巻です。
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紅白戦が終わって、居残りの個別練習の時間帯。
一輝選手がサブグラウンドで、外野手ノックを受けているのを、
見届けた後、球場に戻ろうと歩いていました。
途中、ウェイトトレーニング場の前で、
年配の男性ファン二人が、話している声が聞こえました。
「シモちゃんや」
見ると、通路からバッチリ見えるところにマットを敷いて、
下山選手が、筋力トレーニングをしています。
(今日、ヒットを打ってたし、ひと声掛けてから帰ろう)
と、思い、足を止めて、彼の様子を眺めていました。
「シモちゃんのファン?」
彼の様子を見ていた私に、先ほどの男性ファンの方が聞いてきました。
不意の質問に、驚きました! そういう風に見えたのだ……
実は、このとき、
入れ替わり、立ち替り、いろんな選手が、彼に近寄ってきて、
話をしながら、腹筋などをやってたんですね。
(ブログ上で、お腹のことを気にしている割には、
ゆっくりやってるな。これじゃあ腹筋は割れないよなあ……)
ということも、考えたりしていた(笑)
こういう質問をした、おっちゃん(ニュアンスとしては、これがピッタリ)こそ、
下山選手のことが大好きなんだな、とわかりました。
彼のファンか否か? クローズドな質問だと、答えに詰まります。
●オープン質問
いつ? 誰が?何を? どこで? どのように? 等5W1Hで答えられる質問
例:「凄いファインプレーをされたときに、どんな気持ちなんですか?」
例:「洋服は、どのブランドが、お好きなんですか?」
●クローズド質問
YesかNoで答えられる質問
例:「ファインプレーされたときでも、淡々としてらっしゃるんですかね?」
例:「お洋服は、ご自分で買いに行かれるんですか?」
オープン質問で「誰のファンですか?」と、オリックスのキャンプ地で聞かれたならば、
間髪を入れずに「一輝選手のファンです」と答えます。
で、下山も応援してます、と付け足します。
「下山さんとは大学時代のクラスメートで、今も応援しています」
これは、ファンとは、ちょっとニュアンスが違う。
Wikipediaで、”ファン”の項目を調べてみた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2008/12/28 01:15 UTC 版)
この定義は、ちょっと大げさな感じですね。
だって、愛情で心の中がいっぱい!……なんですよ。
(おいそれと、○○ファンです、とは言えないな)
その点、おっちゃんたちには、彼に対する愛情を感じます。
やがて、トレーニングを終えて、
下山選手が、通路へ出てきました。
通りすがりの私は、出しゃばってはいけないと思い、
おっちゃんがサインをもらっているのを、見ながら、
待ちました。
(よしよし、ちゃんと礼儀正しく接しているな)
何だか、身内のような目線になります。
おっちゃんが御礼を言って、
サインを書き終わった彼が顔を上げました。
そして、すかさず、私の方へ視線を移して、言ったのです。
「こんにちは」
めっちゃ、爽やかなトーンです。
気づかれているとは思わず、油断して、
思いっきり微笑んでいた私……
「お疲れ様。ナイスバッティング!」
言いたいことは、これだけです。
マクドの店頭で、”スマイル0円”を求めるような気楽さ。
「おお、ありがとう」
去って行く背中に、”打つ前の内角球をよけるのが、上手かった”と
いうことを、付け足して、言いました。
私としては、そんなに重要なことを言ったわけではなく、
聞き流してもらって、大丈夫だった……
なのに、振り返って、聞き直してくれたんです。
言葉が伝わった後の、彼の笑顔。
その瞬間だけ、私は、ハタチの頃に戻ったような、
感覚になりました。
バカなんだけれど。
そういう風に気遣うところが、昔と変わってない。
その笑顔も、ずっと前から知っている。
下山選手の笑顔を見て、
自分自身も、学生のときに球場通いしていたときと、
気持ちの部分が、全然変わってないよな……
と気づかされたりもしました。
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この後、下山選手は球場の前で、
大量のファンにサインを書いていました。
人気が上がることは、周囲の期待値が上がることと比例します。
期待に応えられなかったときの批判も引き受けなければなりません。
気遣いができること、こまやかなところは、
彼の美徳だけれど、果たして、
選手として、キャリアを上げることに対して、
プラスに働いているのだろうか?
(周囲の期待に応えようとして、
自分で自分にプレッシャーをかけすぎて、空回りしないでよ)
ときどき、心配になります。
でも、いろいろあったけれど、
そのたびに、乗り越えて、プロ野球選手になった根性は、
生半可なものではない、と思っています。
活躍を信じて、今シーズンも見守りますよ。