厚生労働省は22日、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの感染を同時に判定できるPCR検査を初めて保険適用すると決めた。検査にかかる時間も50分程度で従来より短い。秋以降、インフルかコロナか症状だけでは診断が難しい患者が増えるとみられるなか、早期診断に役立ちそうだ。
同日開いた中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)の総会で決めた。ビオメリュー・ジャパン(東京・港)が販売する検査試薬を使う。同社は10年後のピーク時で年7万7千人の検査人数を見込む。
鼻の奥からの1度の検体採取で、18種類のウイルスと3種類の細菌の有無を同時に測定できる。唾液を検体に使うことはできない。