滋味深い心理学講義
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[2018年 03月 11日 11時 09分]
心理学と聞いて、どう思うだろうか。
おそらく多くの人は心理テストを思い浮かべると思う。
しかしその心理テストの意味を知ることはあまりない。
この小説はその意味を生かし、心理学に関わるものの倫理を考える小説だ。
心理学は人の心を操ることもできる。
その一方で人を騙すこともできてしまう。
主人公、拓海はその技術を使い、恋愛関係を築いては破壊する…を繰り返していた。
その姿から浮かび上がるのは人間のもろさや、それを補う虚勢。
拓海はその虚勢をどんどん崩してゆき、相手を取り込んでいく。
その様子は非常にスリリングであり、読み手を楽しませてくれる。
しかし最後、この話は意外な方向へと進んでいく。
ぜひその様子を楽しんでほしい。
まだこのようなことになった理由はきちんとおまけ編で語られる。ぜひ最後まで読み、この小説の滋味を味わってほしい。おススメです。