JR九州は21日、7月上旬の記録的な豪雨で一部区間が不通となっている鹿児島本線について、8月3日から全線で運転を再開すると発表した。同じく一部不通の久大本線も、8月中に一部区間で運行を始める。
鹿児島本線は現在不通となっている熊本県内の長洲―植木間での運行を8月3日に始め、全線が再開する。これに先立ち鹿児島県内の川内―鹿児島中央間は、8月1日までに順次再開する。
久大本線は不通が続いている大分県内の日田―向之原間のうち、8月8日に日田―豊後森間、8月末には庄内―向之原間をそれぞれ開通させる。由布院を含む豊後森―庄内間の運行再開時期は未定という。被害が大きかった肥薩線の復旧めどは明らかにしなかった。
JR九州によると、豪雨による被災件数は20日時点で17線区の730件に上る。12日時点では345件としていたが、肥薩線での被災件数が新たに300件以上確認されたことで膨らんだ。