栃木県で19日までに、小山市の集会と宇都宮市の美容業店で多数の新型コロナウイルスの感染者が確認され、県と宇都宮市はそれぞれの事例をクラスター(感染者集団)と認定した。県内のクラスター発生は3例目。県は21日、新型コロナ対策本部会議を開き、感染拡大状況の警戒レベルを見直すかどうか検討する。19日までの感染者数は計133人になった。
19日は1日の感染確認が過去最多の9人にのぼった。小山市の集会では参加者14人(県外在住者を含む)の感染を確認。集会の内容は公表されていないが、施設内で二十数人が参加していたという。宇都宮市の美容業店では従業員5人(同)の感染を確認している。
現在の県の警戒度は3段階で最も低い「感染観察」。個別の指標では、19日時点で直近1週間の新規感染者数と陽性率はそれぞれ最も高い「特定警戒」、中間の「感染拡大注意」に達している。