大阪市役所
大阪市の松井一郎市長は20日、大阪・ミナミに16日に設置した新型コロナウイルスの臨時のPCR検査場で、陽性率が平均20%になったことを明らかにした。大阪府内では夜の繁華街で若者を中心に感染者が拡大しており、臨時検査場で発覚する陽性者もほとんどが飲食店従業員や客だという。
大阪市保健所によると、16~18日の検査件数182人分に対し、陽性者が35人で陽性率は19.2%に上った。19日と20日の検査状況は把握できていないという。大阪府内の20日の陽性率は5.8%で、ミナミの検査場は高い結果となった。
松井氏は20日、記者団に「若い人がコロナに対しての恐怖心が薄れていることで感染拡大が広がっていると思う。感染症対策をきちっとやってほしい」と呼びかけた。ミナミでの検査件数や職員など検査能力を拡充する方針も示した。
臨時検査場は大型バスを利用し、1日最大90人の検体を採取できる。8月中旬まで設置する予定だが、感染状況によっては延長する。感染者の濃厚接触者でなくても、感染の不安がある場合などに検査を無料で受けられる。