天使の梯子

このブログは、照くんも美勇人も関係ない、ただの気持ちの吐き出し場です

どこにも書く場所がないからここに書くだけです

不快になられた方がいたらごめんなさい

たった数時間しか公開しないし、消したらそれ以降再掲するつもりもありません

 

2020年、7月某日

わたしの大切な人が亡くなって4年の月日が経ちます

高校3年生のあの夏の日

毎年恒例の花火大会の帰り道

わたしの大好きだった人は帰らぬ人になりました

事故だった

わたしを家に送り届けて帰宅しようとしてた

何もかもいつも通りで、毎年恒例のあの夏の日

違ったのは、いつもなら言わないわたしのわがまま

大学で離れることがわかってたから2人で行きたいって言った

そんなわたしのわがままのせいで彼は帰らぬ人になった

彼とは保育園の頃からずっと一緒で家も近くて

男子4人女子4人の仲良し幼なじみグループで

保育園から高校までみんな一緒だった

いつも8人で仲良しで学校に行くのも、夏祭りも何もかもいつも8人だった

それなのに、わたしのわがままで2人だけで夏祭りに行ったあの日、わたしが彼を死に追いやった

 

事故の連絡を誰からもらったのかも

わたしがその連絡受けてどうしたのかも

わたしは何も覚えていない

気づいたらお葬式も終わってた

母親も滅多に帰ってこない家で幼なじみたちに囲まれてたことしか覚えていない

 

彼と付き合ったのは小学6年生の卒業式の日で

顔を真っ赤にしながら告白してくれた彼を今でも夢に見る

とても優しくて人気者でわたしにはもったいないくらいの人だった

なんでも話せて、お互いのことを1番理解してるって自負してて

母親との関係が悪いわたしをいつも心配してた

彼のそばにいるのは温かくて、幸せで、まるで晴れ空みたいな人だった

お日様みたいな温かさと澄んだ青空を連想させるようなそんな人だった

頭も良くて部活でもキャプテンを務めてた彼はわたしの自慢で

そしてわたしたち幼なじみの中のまとめ役みたいな存在だった

 

そんな人をわたしが殺した

 

誰からも好かれて、カッコ良くてわたしなんかにはもったいないくらい素敵な人をわたしが殺した

 

彼の家族はわたしを責めなかったけど

本当はきっとわたしが憎くて仕方ないと思う

だからずっとお墓参りにも行けなかった

一周忌も三回忌もわたしは一度も行けなかった

わたしみたいな人間が行くことは許されない気がした

 

そんなわたしを誰も責めなかった

それがまた苦しくて申し訳なかった

 

お墓参りに行けたのも、仏壇にお線香をあげることができたのも去年が初めてだった

 

今でも彼とやりとりしてた携帯は捨てられないし携帯の中の写真は全部プリントアウトしてある

彼からもらった手紙も、プレゼントも全て残してあって

わたしはずっと彼がいたあの日から動けない

 

彼の両親からもらった日記の最後のページ

一緒に過ごすはずだったわたしの誕生日にどんなプレゼントを買うべきかが綴られていた

大学で離れてしまうことへの葛藤も書かれてた

彼がずっと夢だと言っていた道

彼は西日本の大学のある研究室にとても興味を抱いてた

彼の決意とわたしへの愛情が詰まった日記からどれほど彼がその道に進みたかったのかが伝わって

わたしは彼のやりたかったことを継ぐことにした

 

それが正しいことなのかわたしにはわからなかったけど

担任の先生も幼なじみも何も言わなかった

みんながわたしを腫れ物に触るようにしてて学校はとても窮屈だった

ただ、母親だけが一言、お金を無駄にするなと告げてきた

いつも通りの母親が、どうしてかその時だけは安心した

娘が泣いてても、食事をしなくても関心のない母親が、なぜかわたしに安心感をくれた

 

思い返せば、彼との思い出は至る所に転がっていて

照くんや美勇人に会いに行く時、よく彼はついてきてくれた

つまらないんじゃないの?と問いかけても

お前の好きなものを好きになれることは幸せなことだよって言ってくれる

そんな青空みたいな優しさがある人だった

 

毎日毎日彼の夢を見て

携帯に残った彼の留守電のメッセージと

カメラロールの動画を見て、写真を見て

そうしてわたしは生きている

 

死のうとした夜は何度もあって

でもその度に彼に怒られそうな気がして出来なくて

ただほんの少しずつ彼のことを忘れていく自分が憎くて許せない

 

どんなにわたしが自分を責めて憎んでも

彼はもう戻ってこないことがわかっているのに

 

昔誰かが言ってた

忘れられないから苦しいんじゃなくて、忘れたくないから苦しいんだって

今ならその意味がよくわかる

 

 

この記事のタイトルの天使の梯子

彼が大好きだった空のことで

わたしも大好きな空の名前

 

彼がいなくなってから天使の梯子を見るたびに

彼を思い出す

あの梯子の上には彼がいて

いつもみたいに笑ってる彼がいる気がする

 

ずっと一緒に生きていきたかった

夢を追いかける彼の姿を1番近くで見ていたかった

ごめんなさい、愛しています

これからもずっと

ごめんなさい

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