朝鮮日報

韓東勲氏「KBSの検察・メディア癒着報道は完全な創作」

 朱弁護士が公開した会話記録によると、イ元記者が「シルラジェンのようなことを調べている」と述べたのに対し、韓検事長は「(シルラジェン事件は)人々に多重被害を与えた」と述べた。これまで与党は韓検事長とイ元記者がシルラジェン事件を口実に柳理事長など与党寄りの人物をターゲットとした共謀を進めたと主張してきた。しかし、会話記録で韓検事長は「有力者数人が被害を受けたことと1万人が100億(ウォン)を奪われたことでは、(後者の方が)大きな事案だ。早く速やかに捜査し、被害拡散を防ぐ必要がある」と述べた。

 イ元記者は柳理事長の疑惑について、韓検事長の関心を引くように、「シルラジェンも庶民の多重被害も重要だが、結局は柳時敏の顔も見たくないので…」と述べた。すると、韓検事長は「柳時敏氏がどこで何をしたのか自分は何も知らない。その人物は(今は)政治家でもないではないか」と答えた。そして、イ元記者は「柳時敏は月末にどこかに出国するはずだ」と続けたが、韓検事長は「関心はない。その人物のことはとうに明らかになっているではないか」と述べるにとどまった。

 会話記録によれば、イ元記者が「自分がイ・チョル(元VIK代表・逮捕済み)ら宛てに刑務所に手紙も書いた」と語ったのに対し、韓検事長は「そんなことをして、1件でも引っ掛かればよい」と話した。朱弁護士は「(イ元記者について検察が作成した)逮捕状(請求時の)犯罪事実で言及された韓検事長の発言はこの部分がほぼ唯一だ。誰が見ても取材がうまくいくようにと願った言葉であって、脅迫してでも特定政治家に対する情報提供を強要したとはどうやっても解釈できない」と指摘した。

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