■腐女子が死ぬほど嫌いな腐女子の話

私はTwitterにいる腐女子が嫌いだ。

全員すべからく例外なく余すところなく大嫌いだ。

気持ち悪いので関わりたくない。

私は飽きたり再燃したりを繰り返しながらも人生の半分以上腐女子をやっているので、サイトが流行っていた頃はサイトを見ていたし、pixivが流行り出してからはpixivに移動しいくつか二次創作を上げたりもした。最近はpixivよりTwitterの方が盛況なのでTwitterにいる。

数年前二次創作を見るためにTwitterのアカウントを作って初めて気づいたことだが、Twitterにいる腐女子はめちゃくちゃ気持ち悪い。

絵や小説、推しの話が見たくて推しCPで検索して30人ほどフォローしたところ、あっという間にTLが地獄になった。

まず異様にフェミが多い。

現実の男性に何か嫌なことをされたわけでもないのに、絶えず画面の向こうの誰かが書いた嘘か本当かもわからない匿名の被害報告をRT、いいねしては一緒になって怒っている。

子供どころか結婚もしていない学生が、育児に非協力的な夫の愚痴をRTしては男性をこき下ろし社会を憂いている。

お前は社会の何を見たんだ見てないものにまで腹を立てるな高血圧で死ぬぞ。

そんな意見を定期的に見ていたら推しまで嫌いになりそうで、フェミのフォローを全て外したらTLに流れるツイートが半分以下になってしまった。

でもフェミをブロックしてもまだ平穏は訪れない。

次に目に付くようになったのはトレパク検証だ。

トレパクはよくないと正義ぶって検証画像を作っている輩の最悪な性格を見せられ最悪の気分になった。

画面の向こうの顔も知らない他人がトレパクしていようがいまいが死ぬほどどうでもいい。

トレパクしているのがごく親しいデザイナーの友人、とかであれば注意することも考えるが、趣味の素人、しかも顔も知らない他人とか本当にどうでもいい。

いちいち検証画像を作って捨て垢で晒し上げてやろうという根性と、その性格最悪の検証野郎に便乗してトレパクを糾弾している謎の勢力が心底気持ち悪かった。

他人の描いた漫画のキャラクターを使って男子高校生がレイプされるようなエロ同人誌を出したり買ったりしておいて、正義ぶってトレパクを非難する人間が、一体自分の何を正しいと思っているのか1ミリも理解できない。

ルールを守って楽しく同人活動！みたいな明るさを求めるな。薄暗い闇の中で生きろ。人の作品を性欲の出しにしておいて何が最低限のルールは守りましょうだ。最低限のルールって何。

トレパク、トレス、模写、同人、二次創作、最低限、ルール、マナー、倫理、著作権、親告罪……思いつく限りの言葉をミュートワードに放り込んだらだいぶTLは平和になった。

私は何と戦っているのか。

けれど常に怒っている過激派フェミと正義を振りかざすトレパク検証野郎を排してもやっぱり不愉快なツイートが目に入ってくる。

お気持ち表明だ。

腐女子は隠れましょうとかゲイに配慮しましょうとか感想は送りましょうとか感想は負担になるから送ってはいけませんとかリバは垢分けしましょうとかいや繊細やくざは自衛しろとか、どこかで学級会か何かが起こるたびに「あたしの考えた最高のツイッターランド」についての持論を表明なさる方々に辟易した。

なんでそんなに他人の行動に干渉したがるんだろう。そんなに人と関わりたいならBL同人とかじゃなくてフットサルみたいな趣味を持てばいいのに。オタクは気持ち悪いし、インターネットにはキチガイが溢れてるし、でもまあそんな気持ち悪いキチガイにもなんだかんだ居場所があるところが私は好きだ。

インターネットにいるキチガイを排除したがる気持ち悪い腐女子は、キチガイを全員排除すれば自分も排除されるのだという発想には至らないんだろうか。

嫌いな人間への愚痴や悪口でしかないような情動を「こうするべき」みたいなべき論に落とし込んで支持を得ようとする気持ち悪い腐女子が気持ち悪くて吐きそうだった。

これに関しては学級会の気配を察知したらTwitterを開かないことぐらいしか解決策が浮かばず、私はTwitterを開かなくなった。

というわけでROM垢でさえ腐女子の気持ち悪さに耐えられなかったので、しばらくTwitterからは離れていたのだが、最近どうしても推しの話がしたくなって我慢できずTwitterのアカウントを取得した。

腐女子と関わると気持ち悪くて吐いてしまうので、いいね欄まで見て一切推しの話以外一切ノイズのない大手を数人だけフォローし、交流はしないと決めてひたすら壁打ちで推しへの想いのたけを綴った。

二次創作を上げると、「私のことは好きじゃないけど私の作品は好きです」みたいな気持ち悪い腐女子にフォローされる可能性があるので作品はpixivにのみ上げ、Twitterでは、推しの好きなところを垂れ流したり、推しが好きだなあと思うたびに「はあ、好き。」と呪いのように呟いていた。

腐女子が気持ち悪いのはTwitterの中だけであって、別にTwitterで彼女らの人間性を垣間見さえしなければ平気、関わらなければ大丈夫だと思っていた。

しかし「はあ、好き。」と呟くだけのアカウントでも1年も運営すれば何人かは検索除けをかいくぐってフォローしてくる人がいる。

じゃあ鍵にしろという話だが、路上でこっそり下半身を露出するようなものだと思ってもらいたい。誰かに見られたいわけではないが、誰かに見つかるかもしれないという興奮と背徳感が欲しかった。

話が逸れたが、ともかく壁打ちで始めた「はあ、好き。」アカウントは3桁フォロワーの弱小アカウントに進化した。

Twitterにいる腐女子が須く尽く嫌いだとか言いながら、私はめちゃくちゃチョロいので、フォローされて嬉しいからフォロバするとか、親切なリプを貰って好きになったから自分もリプを送るとか、もう本当にチョロいとしか言いようがないぐらいチョロさで1年かけてあっさり界隈の交流に絡めとられた。

こんなことばかりだ。いつだってなんだこんな男全然好きじゃないわと思っていたキャラに気が付いたら狂わされている。

とはいえまた腐女子をフォローしたせいで再び腐女子の気持ち悪さが目に付くようになった。

まず政治的主張をしたがる腐女子だ。

法案に賛成しますだの反対しますだの馬鹿みたいなタグで埋まるTL。その中のいったい何人が法案の内容と活動の意味を分かってツイートしているのか甚だ疑問だった。

馬鹿を扇動したがる輩に扇動されて「みんな勇気を出して！声を上げましょう！」とか言ってしまう馬鹿のツイートが馬鹿みたいに回ってきて馬鹿じゃないかとあきれ返った。

「あなたのツイートで世の中は変えられる！」とか誇らしげに啓蒙家を気取っている気持ち悪い腐女子は、本気でTwitterなんかで変わるような世の中に住みたいと思ってるんだろうか。

私は絶対にいや。

啓蒙家気取りの気持ち悪い腐女子を手当たり次第にミュートし、ありったけのミュートワードを指定した。

著作権に関する注意喚起も死ぬほど気持ち悪かった。

Twitterで著作権違反をした同ジャンルの人間を晒すスレが存在し、「他人の作ったキャラクターを触手にレイプさせる本を売買するのも他人を中傷するのもいいが、トレス模写は同人文化を脅かすので許されない」という謎の倫理観で生きている気持ち悪い腐女子が絶えずTwitterにいる誰かの悪口を言っていた。はじめの方のレスには過去に違反行為をした人間のアカウントがトレパク検証画像と共に晒されており陰湿が過ぎる。

このスレに晒された著作権違反者に毒マロが届き、スレの住民が「せっかく面白いヲチ対象を見つけたのになぜ凸するんだ」と怒るところまでがテンプレートだった。

これをジャンルの自浄作用とか呼んでいるのが本当に気持ち悪かった。浄化されて消し飛ぶのは自分の方だと思い至らず、正義面で他人を糾弾できるおめでたさに感服させられる。

こんなスレは二度と覗かないと思いながらこんなスレがあるんですよ面白いですよね～とツイートしていた人をブロックした。

まだ上げればきりがないが、本当にTwitterにいる腐女子は気持ち悪いので嫌いだ。

人気同人作家を人間扱いせず神のように崇める文化も、引用RTなりリプライなりすればいいものをいちいちRT後にエアリプで褒めちぎり作者がわざわざそれを探していいねする無駄な手間も、承認欲求で狂っていく同人女漫画への批判と共感で荒れるTLも、インターネットの治安を改善しようと息巻く正義の迷惑野郎も、デモにも選挙にも行かずTwitterの同人アカウントで世の中を変えようとする馬鹿も、性格はひん曲がっているくせに口調ばかり丁寧な繊細やくざも、自分は正しいだの良識があるだの思い込んでお気持ち表明なさる方も、みんなみんな気持ち悪いので大嫌いだ。

でもチョロいので優しくされると好きになってしまう。

1000人集まると気持ち悪くて耐えられないが、ひとりひとりが普通に普通のいい人なのは知っている。過激派フェミも繊細やくざもおけけパワー中島も我々が見ている幻覚にすぎず、中身はただの人間だ。何より私が一番嫌いな気持ち悪い腐女子は自分であって他の誰でもないので。

とはいえやはりTwitterの界隈みたいな文化がどうにも肌に合わない。

いくら自衛しても、リアルでは絶対遭遇しないようなやばい思想や、常識人ぶった気持ち悪い腐女子の陰湿さが目に入るのを回避できない。

嫌なものを見たときは個人を意識しないようにしているが、すると嫌な記憶ばかりが「腐女子」というクソデカ主語の中に蓄積されていく。

Permalink | 記事への反応(13) | 10:02

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