このゲームの大きな特徴は、コースに仕掛けられたギミックやアイテムによる妨害で、他のレースゲームと比べて単純な速さや腕を競うのではなく、そのような妨害に対処する戦略的要素も要求される。そのため、ギリギリのコース取りでコンマ1秒を争うようなコアなゲーマー以外の一般ユーザーにも広く受け入れられ、高い人気を得た。スーパーファミコン版、NINTENDO64版は共に同ハードにおける最高売り上げソフトとなり、このシリーズが任天堂ハード普及へ果たす貢献は大きい。
また、アイテム等の要素は、その後これに影響を受けたレースゲームを多数生むことになる。
- 4タイプ8人の中からお気に入りのドライバーが選べる。15のコースがある。(さらに、100ccですべて優勝するとスペシャルの5コースが追加される。これにも優勝すると150ccが追加される)
- 純粋なレースに他のカートへの妨害要素を加え、しかもそれをユニークに表現している。
- コース中に落ちているコインを拾えばスピードUPができる。
- 標準性能カート - マリオ、ルイージ
- 標準的なステータスで最高速度もなかなかのもの。欠点も特に無い。しかし、ルイージのほうはマリオよりはなぜか安定しているようで、操作性はノコノコとキノピオの次に良い。エンジン音はノコノコ・キノピオのカートよりも大きい。
- 加速重視カート - ピーチ、ヨッシー
- 軽量級。加速性能がよく、出だしは一番早い。敵カートに攻撃されてもすぐに態勢を立て直すことができるので、バトルモードに向いているが、もちろんレースでも十分に使える。短所はグリップ性能とハンドルの切れが悪く、最高速度が遅いこと。チョコレーとう、ノコノコビーチ、ドーナツ平野などのオフロードコースは苦手。正直、使いこなすには時間が掛かる。上級者向けのカートと言える。
- 高速安定カート - クッパ、ドンキーコングJr.
- 最高速度が高い。重量級のため、体当たりにより相手カートを吹っ飛ばすこともできる。クッパのカートはドンキーコングJr.より加速力があるが、ハンドルさばきはドンキーコングJr.のほうが良いし、キャラ為加速性能が非常に悪く、ハンドルの切れもあまり良くないので、バトルモードには不向き。上級者向きのカート。
- 軽量機敏カート - ノコノコ、キノピオ
- ハンドルさばきはバツグンで、苦手なコースはほとんどといってよいほどない。グリップ性能が最も高い代わりに最高速度が一番遅く、初心者向けのカートとされている。しかしながら加速性能も良く、繊細なハンドリングに的確に応答するため、上級者にも人気があり、最初から最後まで使えるカートである。両カートとも4種類の中では一番人気が高い。しかし、人気があるのはノコノコの方であるが、バトルモードにも向いている。なぜかエンジン音はピーチやクッパのカートに比べて大きい。
- アイテムはコース上にある「?パネル」を踏むと入手できる。
- 使用はAボタン
- アイテムの出現確率は順位・コースによって変わる。
通常のアイテム
- まっすぐ発射し、当たったカートはスピンする。壁に当たると跳ね返る。ただし水に入ると消えてしまう。十字キー下+Aボタンで後ろに発射することができる。しかしSFC版では後ろに発射はできずにトラップとして仕掛ける。
- 追撃用攻撃アイテム。一つ前のカート、バトルゲームの場合は近くの相手を狙う。壁に当たると消えてしまう。それ以外はコース中央を通り、狙った相手が近づくと追尾する。
- これを踏むとスピンしてしまう(ただし、直進している場合は踏んでしまってもすぐブレーキを踏めば回避できる)。十字キー+Aボタンで遠くに投げられる。敵カートの通る道をよく見ておこう。
- 一瞬だけカートのスピードが速くなる。ダッシュの瞬間は強く、相手をはじき飛ばすことができる。小さくなった時でも踏まれない。
- 一定時間無敵になれる。無敵の時は最高速度も高くなり、一部の障害物を弾き飛ばすことができ、敵カートに当たるとスピンさせることもできる。
- 一定時間敵カートを小さくさせる。小さくなったカートはスピードが落ち、一瞬操作不能になるうえ、体当たりされただけでクラッシュしてしまう。更に、アイテムを失うという凶悪な攻撃用アイテム。発動時に無敵なマシンやジュゲムに釣り上げられたマシン、こうらでクラッシュしているカートは小さくならない。
- VSマッチ、バトルのみ登場。透明になり、相手の画面では姿が見えなくなる。使用時、自身は障害物の影響を受けなくなり、相手がアイテムを持っていれば横取りすることもできる。その後の作品ではGPモードでも使用出来るようになり、GBA版では1位のカートに取り付き、減速させ、コインをばら撒く事もする。DS版では、悪路を走っても減速しない利点もある。
- ミニジャンプより大きくジャンプできる。攻撃をよけたりしてうまく使おう。場合によってはショートカットができる。
- GP、VSマッチのみ登場。アイテムボックス以外に、直に置いてある場合もある。尚、初代はコインが2枚もらえる。「コインあり」のルールの場合、持っているコインの枚数が少ないと、当たり弱くなるほか、集めると最高速度が上がる。また、スリップしたり、攻撃を受けると落としてしまう。0枚になった場合はライバルに接触されるとスピンする。コースアウトしてジュゲムに救助された場合にも2枚持って行かれる。
スーパーマリオカートでCOM(敵カート)のみ使用アイテム
- ノコノコが使用。普通のミドリこうらと変わらない。攻撃力は低い。ノコノコは発射ではなく、ドンキーJr.、ヨッシー、クッパ達と同じように前に投げ、置いていく。
- ドンキーコングJr.が使用。普通のバナナと変わりはない。攻撃力は緑甲羅より若干高い。
- 基本的には緑の甲羅と同じ。回避はしやすい。攻撃力はバナナの皮と同じくらい。
- 左右に大幅にゆれていて、回避が難しい。攻撃力はヨッシーのたまご、バナナの皮よりも高い。
- 普通のスターと同じだが、COMは頻繁に使ってくる。攻撃力は6つの中はで最強。こちらからの攻撃も防ぐ。COMに使わせると最悪アイテム。
- スピンはしないが、小さくなってスピードもダウンしてしまう。しかも、通常の大きさのカートと接触すると潰されてしまう。対処は、一定時間待つかもう一度毒キノコに触れる。マリオとルイージのスターと並び最悪アイテム。しかし、初めから小さい状態でスタートした場合は毒キノコをとることで通常状態に戻ることができるので、重要アイテムといえる。
各作品のコース
スーパーマリオカートのコース
キノコカップ(ワールド1)
- (1-1)マリオサーキット1
- (1-2)ドーナツへいや1
- (1-3)おばけぬま1
- (1-4)クッパじょう1
- (1-5)マリオサーキット2
フラワーカップ(ワールド2)
- (2-1)チョコレーとう1
- (2-2)おばけぬま2
- (2-3)ドーナツへいや2
- (2-4)クッパじょう2
- (2-5)マリオサーキット3
スターカップ(ワールド3)
- (3-1)ノコノコビーチ1
- (3-2)チョコレーとう2
- (3-3)バニラレイク1
- (3-4)クッパじょう3
- (3-5)マリオサーキット4
スペシャルカップ(ワールド4)(100cc、150ccのみ)
- (4-1)ドーナツへいや3
- (4-2)ノコノコビーチ2
- (4-3)おばけぬま3
- (4-4)バニラレイク2
- (4-5)レインボーロード
バトルコース
- バトルコース1
- バトルコース2
- バトルコース3
- バトルコース4
特殊な操作方法
スタート前のシグナル点灯時にあるタイミングでAボタンを押すと、スタートと同時にものすごい加速で走り出す。タイミングはシリーズによって異なる。
これは現実の世界でも起こる現象。前を走るカートの真後ろに着くと、自分のカートの空気抵抗がなくなり、加速する。そして、そのまましばらくすると今度は急加速が起こる。これがスリップストリーム。ただし、敵カートの真後ろにつくので、攻撃を食らいやすい。
※DS版から明確に出たが、実は過去のシリーズでもこの技はあった。ただし、その効果はほとんどないに等しい。
コーナーを曲がるとき、進行方向+ミニジャンプをするとカートから煙(or火花)がでる。この状態がドリフト。スピードを落とさずに曲がれる。また、グリップ走行では曲がりきれない急カーブも曲がれる。SFC版では必須テクニックともいえた。また、SFCではRボタン押しっぱなしドリフトと放しドリフトで挙動が違っている。
ドリフト中にカーブの方向と逆にハンドルを切り、すぐに戻すと煙(or火花)の色が変わる。これを3回繰り返し、ドリフトを解除すると一時的にスピードが上がる。これがミニターボ。
※明確に出たのは64版以降だが実はSFCにもミニターボは存在している。割と長めのコーナーを立ち上がるとき、ミニジャンプせずにカウンターのみで立ち上がるとエンジン音が甲高く聞こえる。この間のみ最高速がかすかに上がるうえ、路肩に入っても減速しない。この技術を使ってマリオサーキット1のタイムアタックで1分切りが可能になる。
ドリフト解除時、そのままだと遠心力によってカートが外側に膨らんでしまう。このとき、ドリフト解除直後にジャンプしたり、Rボタンを押したまま逆ハンドルを切ったりすると解消できる。
コースアウトすると、ジュゲムに吊り上げられる。このとき、あるタイミングでAボタンを押すと着地と同時にダッシュができる。タイミングは難しいが、成功すればリカバリーになる。
150ccクラスなど、カートのスピードが速いとき、障害物を左右のハンドルの操作だけではなかなか回避できないときがある。そんな時、ハンドルを切るとき軽くRボタンを押せば横っ飛びする形で回避できる。
備考
ボタンを押しっぱなしにするだけ、という簡単な操作が魅力であるが、あまり力を入れすぎると、他のソフトでのボタンの連打が利かなくなる、という弊害がある。
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