京都府の西脇隆俊知事は17日の定例会見で、新型コロナウイルスの府内の新規感染者数が10日~16日の1週間で1日当たり平均10人を超え、感染再拡大に備える参考値として厚生労働省が示す指標に達したことを明らかにした。あらためて府民や事業者に感染予防の徹底を呼び掛けた。
厚労省の指標は「新規感染者が1週間で10万人当たり2・5人」で、府の人口に換算すると1日当たり10人となる。段階的な病床の確保などを進める目安として、6月下旬に都道府県へ通知した。
指標に達したことを受け西脇知事は「身近なところに感染リスクが広がって来ていることを十分に認識していただきたい」とし、「感染症は府民や事業者の協力がなければ抑え込むことはできない」と述べた。
その上で、3密回避など「新しい生活様式」や業種別ガイドラインの徹底、高齢者など感染リスクの高い人への注意を呼び掛けた。また感染を拡大させないため、体調が悪ければ外出を控え、会社や学校を「休む勇気」の必要を訴えた。