█ NEC Express5800/S70 タイプSD
今日 - 昨日 -
目次 †
始めに †
NEC Express5800/S70 タイプSD まとめページ
NEC Express5800/S70 タイプSD に関する技術情報、及びユーザーによる稼動報告のまとめWikiサイトです。
基本的な技術情報から、数々の裏技まで網羅しています。
illustration : Takashi Uchida
公式サイト †
NEC 8番街 Express5800/S70 タイプSD
公式ドキュメント・リンク
2chスレッド †
Express5800 2chスレッド
テンプレート
情報 †
History †
- S70 タイプSD (G33 / ICH9R, LGA775, Max FSB=1333MHz, DDR2-800)
- 販売開始: 2008年11月10日 (NEC 得選街での販売開始)
- 当初価格:
1GBメモリ、ディスクレス ¥34,650- (税込、NEC 得選街での販売価格。)
1GBメモリ、160GB HDD搭載 ¥49,350- (税込、NEC 得選街での販売価格。)
- キャンペーン価格(08/11/14~09/01/31):下記各モデル500台限定
1GBメモリ、ディスクレス ¥14,700- (税込、NEC 得選街での販売価格。)
1GBメモリ、160GB HDD搭載 ¥19.950- (税込、NEC 得選街での販売価格。)
ハードウェア †
仕様 †
| NEC S70 タイプSD |
---|
フォームファクタ | Micro ATX タワー |
電源 | 250W |
CPU | Intel Celeron 440 (2.0GHz) |
CPUソケット | LGA775 |
対応CPU(非公式) | 1333MHz Core 2 Quad まで対応 |
チップセット | Intel G33 / ICH9R |
IDEコントローラ | 無し |
Super I/O | SMSC SCH5617-NS |
PLLチップ | SILEGO SLG84516BT (ボード毎に要確認) |
内蔵RAID機能 | SATA接続:RAID 0/1/5 (非公式) |
内蔵HDD | SATA接続:3TB (750GB×4) SATA接続:6TB (1TB×6 非公式) |
メインメモリ(標準) | 1GB (PC2-6400 non-ECC 1枚) |
メインメモリ(最大) | 4GB (16GB 非公式) |
メモリタイプ | PC2-6400 SDRAM |
non-ECCメモリ使用 | 公式non-ECC対応 |
オンボードVGA | インテル GMA 3100 (チップセット内蔵) (最大286MB, UMA) |
PCI-Expressスロット | x16 x1 x1 x1 |
PCI Express x16 ビデオカード増設 | そのまま取付けOK
|
PCIスロット | 2 |
PCIスロット仕様 | PCI 2.3 (5V) |
SATAポート | 6 |
IDEポート | 0 |
FDDポート | 0 |
シリアルポート | 0 |
パラレルポート | 0 |
USBポート数 | 背面2.0 x 4 前面2.0 x 2 内部2.0 x 2 |
ネットワーク コントローラ | Intel PRO/1000 PL |
LAN | Intel 82566DC-2 Gigabit |
内蔵サウンド | Realtek ALC262 HD-Audio |
5.25inchベイ数 | 2(ベイ増設用ネジ付属) |
3.5inchベイ数 | 1 |
3.5inch HDD内蔵ベイ数 | 4 |
HDD内蔵用 | S-ATAケーブル:1本 電源コネクタ:4 増設用のネジは無い |
キーボード&マウス インターフェイス | USB キーボード用PS/2コネクタ有 |
外形寸法(H×W×D mm) | 369×175×409 |
全般 †
ケース/電源/ファン †
写真はS70SD
ケース
- VALUESTARシリーズのマイクロタワーと同一のフレームと推測される。
- フロントパネルは、VALUESTARのベースを白色塗装し、別の化粧パネルを取り付けた物。
- バックパネルは取り外しが可能で MicroATX のマザーボードなら換装可能。
- オープンベイ
- 5インチx2+3.5インチx1 で、取り外しは不可。
- 3.5インチ・シャドウベイ
- フロントUSBコネクタ (F_USB1) の配列は、インテル標準。
- SW/LED用コネクタの配列は、10-1 pin仕様。
- LEDは3mm径であれば置換可能。
- 電源スイッチはAinex PA-045またはその類似品で置換可能。
- LEDも電源スイッチもコードの長さは50cm以上を推奨。
- マザーボード側コネクタはボックスコネクタのため、LEDx2と電源スイッチを置き換えるとマザーボード側コネクタピンの差し替えが必要になる。
- 爪を破壊せずにピンを抜き差しするのはそれなりに難しいため、1つでも置き換えるならピンの差し替えをするより全部置換してしまった方が簡単。
電源
- AcBel製 250W、モデル名: 220G。
- 1次側の最大消費電力は308W (変換効率=81%)。
- 使用されている電解コンデンサは、全て日本製で105℃品。
- Q6600 HD4550 HDD4台 PV4+PT1標準電源で安定動作の報告あり(OSはWinXP Pro.SP3、3Dゲームはしない使い方)→その後4550→ADD2+、Q6600→Q9450に換装したが同じく安定
- 出力容量
DC VOLTS | MAX. A | |
+5V | 15.0A | ┐ |
+3.3V | 10.0A | ┘Total 108W MAX. |
+12V | 14.0A | |
-12V | 0.3A | |
+5Vsb | 2.0A | |
- コネクタ
コネクタ | 個数 |
ATX 24pin | 1個 |
ATX 12V 4pin | 1個 |
MOLEX 4pin | 2個 (2個 x 1系統) |
SATA 15pin | 6個 (2個 x 3系統) |
- 電源ファンは80mm角25mm厚で、マザーボード上3pinコネクタによる電圧制御。
- ADDA製 AD0812HB-A76GL: ボールベアリング 3010rpm 38.6CFM
- コネクタを外すとファンが全開となる。
- 異音報告少数有り(カタカタ、パタパタ、キツツキ)音が鳴り出した場合換装推奨。
ファン
- ケースファンはリアx1のみで、92mm角25mm厚。3pin接続電圧制御。
- Protechnic Electric製 MAGIC MGT9212HF-O25: 流体軸受 実測2300rpm@12V。
- HDD冷却ファンの取付けスペースは無い。冷却はサイドパネルのスリットからの自然吸気にて行う
SeagateのST31000333ASクラスでは30度前後(SMART情報)で推移(冬場)、夏場はこれから検証が必要
- CPUクーラー
- トップフローで、COOLER MASTER製。3pin接続電圧制御。
- CPUクーラーを換装する場合、高さ150mmでぎりぎり。
- CPUクーラー換装報告
- Scythe 刀2 SCKTN-2000: 負荷を掛けても爆音にならず。
- Scythe 忍者 SCNJ-1000: ファン別売り、高さ150mm。標準ブラケットにそのまま固定可能。Celeron440 @2.66GHz程度の負荷なら標準ケースファンの排気でファンレス動作可能。
- Scythe 忍者プラス・リビジョンB SCNJ-1100P: 高さ150mm。478用クリップでは装着不可。標準ブラケットを外して775用プッシュピンで固定。
- Scythe 忍者 弐 SCNJ-2000: 478用クリップで標準ブラケットに装着するとコンデンサと干渉する報告が多い。標準ブラケットを外して775用プッシュピンで固定推奨。頭部のヒートパイプのキャップは外す事(外さないとサイドパネルと干渉する)。
- Scythe XP-120: ファン別売り
- Scythe 鎌クロス SCKC-1000: Socket478用クリップで標準ブラケットに装着可。
- Scythe ANDY SAMURAI MASTER SCASM-1000: 478用クリップで標準ブラケットに装着可。
- Scythe SAMURAI Z Revision C SCSMZ-1200:標準ブラケットに装着可。E6850フルロードで58℃@室温30℃
- Scythe SCMN-1100 (MINE COOLER Rev.B) JAN:4560143270457 高さ150mm、標準添付の478ブラケットにて装着、Q6600が4コアフルロードで75度前後(室温14度)
- ASUS Silent Square(CPUクーラー) 高さギリギリで取り付けOKでした。
- Scythe 兜 付属478クリップでOK。電源・背面ファンとの隙間少なめ。
- COOLERMASTER Hyper N520 排熱側ファンとケースファンの位置と大きさぴったり。
- CPUクーラー取り外し方
- CPUを換装すると、CPU/背面/電源の全てのファンが全開となる場合がある。
- その場合、BIOSの改造が必要。BIOS改造方法はこちら。
- 換装しても静音のままのCPU一覧はこちら。
- CPUファン・背面ファン・電源ファンは通常のファンコンで制御可能。
- 電源ファンは12V → 5Vにすることで静音化。6Vまで下げても爆音なため最大50%下げられるファン・コンでも五月蠅い。入力電圧の5V化が楽。電圧を下げすぎるとファン全開になるので注意(無通電状態と同じ)。
- 電源ファンを5V以下にできるファン・コントローラ
- Sythe Kaze Master 5.25インチ KM01-xx
- 電源ファンを制御不可能なファン・コントローラ
- SpeedFanは未対応。
マザーボード †
- MicroATXマザーボードで、MSI社製 MS-7410 のOEMカスタマイズ品。(ボード写真)
- BIOSは、NEC専用にカスタマイズされている。
- 現在報告の有る最新BIOSリビジョンは、0005/456S0500, 2008/10/09 (45nm品対応)。
ValuestarのBIOSとは異なる模様。
- BIOSベンダーは、AMI。
- BIOS設定画面に表れない隠れ設定項目の中には、「Load Optimal Defaults」後の初期値と、CMOSクリア後の初期値が異なるものが存在する模様。
典型的なのは、キーボードチェック
- POST画面でF7を押すと起動デバイスを選択できる。
- VID電圧は、3相PWM制御。
- 使用されている電解コンは大半が日ケミ製、残りはパナソニック製とルビコン製。CPU周りの固体コンは日ケミ製、他の固体コンはSANYO製。
- 内部USBピンヘッダ (F_USB2) 有り。
- 換装する場合は3.5インチドライブベイとの干渉に注意。
- マザーボードと水平にSATAコネクタが実装されている場合は注意が必要。
CPU †
CPUの選択
- 出荷時構成で選択可能なCPUは、Intel Celeron 440 (2.0GHz) のみ。
- LGA775を採用したFSB=800MHz/1066MHz/1333MHzのCPUであれば換装可能。
- 45nm品に対応。
- Core Micro Architecture のみ対応。NetBurst Micro Architecture には非対応。
- FSB=533MHzのCPUには非対応。
- 一部のCPUへの換装により、全てのファンが全開となる場合が有る。(E2xxx, E7200, Q9400 等では問題無し)
- その場合、BIOSの改造が必要。BIOS改造方法はこちら。
- 換装しても静音のままのCPU一覧はこちら。
- FSB 800/1066MHzのCPUに対し、BSEL modでFSB 1066/1333MHz動作が可能(CPUが追従すれば)。当wiki内オーバークロックの項参照。
- C1E は、BIOSに設定項目が存在しないが、Celeron 440 では正しく動作している。
また、非公式ではあるがRMClockを使ってのOS上でのON/OFF切り替えは可能。
- EIST は、仕様上非対応の記載だが、対応したCPUに換装すればBIOSに設定項目が出現する。
- VT については、対応したCPUに換装してもBIOSには設定項目は出現しない。
Windows 7 RC版にてVTに対応したCPUに換装するとXPモードが動作する報告があるので
設定項目は無いがデフォルトでONになる可能性が高い。(PenDC E6300でCrystalCPUID でVT認識、VPC XP-Mode も動いたとの報告も有り)
→ Server2008にてHyper-V動作報告あり (但し、Hyper-VはVT無しでも動作するとの説有り) 。
- XD Bit (DEP) のBIOS設定は、Advancedメニューの「No-Execute Memory Protection」
S70(SD) ユーザーによるBIOSバージョン毎のCPU動作報告はこちら
S70(SD) BIOS解析によるバージョン毎CPU対応一覧はこちら
S70(SD) 換装しても静音のままのCPU一覧
S70(SD) BIOS改造によるCPU換装時の爆音対策
オーバークロック †
110Gd/Ge/S70/S70(SD)共通の、オーバークロックの情報はこちら
S70(SD) BSEL modによる動作報告はこちら
メモリ †
- 出荷時最小構成は 1GB DDR2 PC2-6400 (DDR2-800) メモリ1枚 (non-ECC)。
- Hynix製またはSAMSUNG製の1GB片面実装で、レイテンシは6-6-6-18 (CL=6)。
- 通常のnon-ECCメモリのみ公式サポート。
- メモリ換装時には、MEMTEST86+ による動作確認を推奨。
- G33が公式サポートするメモリは、PC2-6400 (DDR2-800), PC2-5300 (DDR2-667) だが、PC2-6400を使用した方が高周波数動作。
- PC2-4200 (DDR2-533) は使用不可。
- PC2-6400 (DDR2-800) 以上のメモリは、どれを使用しても動作周波数に変わりは無い。CLは機種次第。
- G33が公式サポートするDIMMの容量とチップのビット幅×個数は次の通り。
- 2GB: 両面 8bit 16pcs (8pcs x2)
- 1GB: 両面 8bit 16pcs (8pcs x2)、片面 8bit 8pcs
- 512MB: 片面 8bit 8pcs、片面 16bit 4pcs
- 256MB: 片面 16bit 4pcs
- 2GB x4 = 8GB のメモリも認識可能だが、BIOSメニュー上では3319MBと表示される。(装置としては公式非対応。)
- 4GB x4 =16GB のメモリも認識可能。 (参考サイト)
- ごく稀に、UMAX製メモリで相性問題が出る場合有り。
S70(SD) メモリ動作報告はこちら
HDD・3.5インチベイ †
- オプション搭載160GB は、SATA II 「Seagate Barracuda 7200.10 (ST3160815AS)」、「Western Digital Caviar Blue (WD1600AAJS)」などのOEM品。
- SATAケーブルは1本(片Lラッチ付 x 1)付属 (HDD搭載品の場合は実装済) しているがネジはないので、増設の際は別途用意する事
- フロントパネルを外した筐体前面の予備ネジ5本は、オープンベイへの増設用ミリネジ。
- 取付デバイスの正面から向かって右側面に取り付ける、ガイドレールへの固定サポート用ネジ。
- シャドウベイにはHDDを4台搭載可能。
- SATAケーブルは、片側L字型の物を使用する事。HDDが水平横置きの為、ストレート型だとサイドパネルが閉まらない。
- スタッガード・ドライブ・スピンアップ対応。(ICH9R の機能)
- オンボード RAID機能は Intel RAID で、BIOS内オプションROMのバージョンは v8.5.0.1030。 (Devide IDは、2925h)
- ATA ドライバによる HD ドライブ相性問題
光学ドライブ・5インチベイ †
- 標準搭載はSATAの DVD-ROM (DVD:最大16倍速、CD:最大40倍速)
- 5"ベイにデバイスを増設する場合には、フロントパネルを外した筐体前面にある、ガイドレール用予備ネジを、正面から向かって右側面に取り付ける。
VGA †
オンボードグラフィックス
- オンボードグラフィックスはインテル G33 チップセット内蔵 GMA 3100。
- ビデオメモリはメインメモリと共用 (UMA) で、最大286MB。
- メモリの帯域が如実に効いて来るので、UMA全般の話として使用時のメインメモリはDualChannel動作(≒メモリ増設)を推奨。
- コア周波数: 400MHz
- RAMDAC: 350MHz
- 最大グラフィック解像度(公式): 1,600 x 1,200 (1,677万色)
- アナログ出力時の最高解像度(非公式): 2048 x 1536 (32bit, 75Hz)
- ADD2カード使用時の最高解像度(非公式): DVI = 1920 x 1200 (60Hz), HDMI = 1400 x 1050 (85Hz)
- マザーボード上の映像出力はアナログVGAのみだが、PCI Express x16スロットにADD2カードを増設する事により、DVI/HDMI出力が可能。
但し、HDMI出力使用時にADD2カードに接続すべき音声出力用S/PDIF端子がマザーボード上には無い。
- MSI製) 「HDMI ADD2+ Card」:Part No. 609-9904-010
MSI製) 「Full Height DVI-D ADD2+ Card」:Part No. 604-4131-010
他社製) インテル製ADD2カード
他社製) ASUS製「S-ADD2+/HDMI/SI」 ← S70(SD) にてHDMI/DVI出力可能。中古市場での未使用品潤沢。[ググる、オクる]
- ADD2カードは基本的にマザー/カードベンダーが個々の組み合わせにおいて動作を保障するに留まり、流用や汎用性は考慮外、というのが建前。しかしG33(915G/945G/G31)マザー全般の話として、他社製のADD2カードでも動作そのものは問題ない場合が多い。あくまで自己責任で。
- コスト/性能とも、パフォーマンスではx16スロットにローエンドのディスクリートGPUをアドオンした方が絶対的な効果は高い(GMAによるメモリ帯域の圧迫も解消するのでシステム全体のパフォーマンスも向上し、一石二鳥である)。特別にGMA3100でDVI/HDMI/HDCP等の出力に対応させたい事情(Linux系の環境でCompizで安定動作を望む場合や、省電力最優先など)以外は、ADD2カードに無理にこだわる必要はない。
グラフィック・カード増設
- PCI Express x16カードの増設が可能。
- 但し、電源にはPCI Expressビデオカード用6ピン/8ピン電源コネクタは無い。
- 6ピンへの電源変換ケーブルには、Ainex PX-001A、ValueWave PCS-46 等が使用可能。
但し、これらを使用する場合には、電源側の MOLEX 4ピンコネクタは別系統のケーブルから使用するのが前提なので、容量不足か。
- 電源の容量不足に注意。3DMark05以降のベンチマークで動作確認すること。
- 標準電源仕様でスペックを求める場合、Geforce 9500GT、Radeon HD4670辺りまでが無難か
その他の増設にもよるが、4670までいくと不安かもしれない。(1個下はHD4650)
標準電源で一応9600GTを載せて動作している報告もある(9600GTは65nmと55nm混合となっていて、65nm版では負荷がかかると不具合が出る報告有り)
9600GTGE(省電力版)はE8400との使用で負荷時も安定する報告があるが
決して余裕がある構成とは言え無いのでおすすめはできない。
- 電源を交換する前提だとリファレンスの9600GTが報告にあるギリギリのカード長228mmですが、
カードが短いタイプの9800GTX+が物理的に搭載できた報告もあります。Geforceだと9800GT以上、Radeonだと4830(リファレンスカード長230mm)以上は長さ確認推奨。
- VALUESTAR G タイプM にてNECが動作確認済みのVGAカード
- 長尺のカードは、メモリ・スロットとの干渉に注意。
裏面に部品が無ければぎりぎりOK。部品がある場合にはラッチ・ノブと干渉して取付不可。
メモリ・スロットを回避しても、カード長228mm、トータル240mm(電源コネクタ装着後)が限界。(VGAカード動作報告 参照)
- RADEON(の一部?)で、増設するとオンボードRAIDの設定画面(BIOS)が出てこなくなる症状が報告されている。
どうもRADEONもオプションROMを展開するので、RAIDのオプションROMが展開できなくなってるみたい?
対処方法は、「Network Boot Agent」をDisabledにする。
S70(SD) ユーザーによるVGAカード動作報告はこちら
キーボード †
- USB接続。109(112)キーボード。NEC型番:PK-KB010。キーボード内部写真
- USB バス パワード ハブを2ポート搭載。
- OEM型番: SG-26800-2VC SC K (CMQ-6D02D, CMQ-6D07E ではない。)
- キーボードを未接続の状態でのブート可否について
- BIOS設定画面で「Load Optimal Defaults」後の状態ではブート不可、CMOSクリア後の状態ではブート可能。マザーボードの項を参照。
- キーボードの代替になるものの例
- テンキー
- 無線キーボードの受信機
- PS/2機器をUSBに差すアダプタ
PS/2機器がささってなくてもパソコンからキーボードと認識するもの(ほとんどのものはそう)
- PS/2マウス
S70(SD)のPS/2端子はキーボード用だがそこにさせばキーボードとして認識される。
- PS/2コネクタ有り。
- SMSC 社のSuperI/Oチップ SCH5617 経由で接続されている。
- BIOSでの無効化は不可能で、IRQ1を占有。(ICH9Rの仕様の為)
S70(SD) ユーザーによるPC切替器 (CPU切替器,KVM) 動作報告はこちら
マウス †
- USB接続。スクロール機能付き3ボタン光センサー マウス。NEC型番:PC-VP-KB12。
- Logitech社OEM、型番:???
- ケーブルが短いのは、キーボードのUSB端子に差すことを想定しているため。
USB †
- USB2.0の High Speed をサポート。BIOSでUSB1.1の Full Speed にダウン可能。
- 8ポート共全てICH9R接続であり、基本的には同機能。
- 違いが有るとすれば、基板上の引き回し、コネクタ部でのインピーダンス(差動90Ω)不整合、ケーブルでの反射等。
- USB接続デバイスで動作不良が発生した場合、挿すポートを変更したり、ケーブルを変更(一般的には、短い物が良い)したりすると動作する場合がある。
- 動作は安定。フリーオ使用可。
サウンド †
- オンボードサウンドは、Realtek ALC262。
- インテル® High Definition Audio 準拠。
- スピーカーは無い。
- バックパネル以外への出力端子(フロント オーディオ、S/PDIF 等)は無い。
- 背面入出力: ライン出力端子(ヘッドフォン端子兼用) x1、マイク入力端子 x1、ライン入力端子 x1
LAN †
- Intel 82566DC-2 (Intel PRO/1000 PL) を搭載(内部ICH9R経由PCI Express x1接続)、GigabitEther対応。
- Device IDは、294Ch (82566DC-2, ICH9_IGP_C) である。104Ah (82566DM, ICH8_IGP_AMT), 104Bh (82566DC, ICH8_IGP_C) ではない。
- Linux用ドライバは、e1000e。
- PXEブート対応。
PCI-E x16 slot (#1) †
- PCI-Express x16 スロット x1 (最小構成時は空き1つ)
- PCI Express 1.1 対応。
- MCH (G33) に接続されている。
- Device ID は 29C1h。
S70(SD) PCIe x16 slot 動作報告はこちら
PCI-E x1 slot (#2) †
- PCI-Express x1 スロット x1 (最小構成時は空き1つ)
- PCI Express 1.1 対応。
- ICH (9R) に接続されている。
S70(SD) PCIe x1 slot 動作報告はこちら
PCI slots (#3, #4) †
110Gd/Ge/S70/S70(SD)共通の、PCIスロットの情報はこちら
S70(SD) PCIカード動作報告はこちら
割込み (IRQ) †
- IRQの割当は、BIOS で「Load Setup Defaults」を実施した直後に確認すると次の通り。
IRQ | 周辺機器(コントローラ) | 予約 | 入替可能 | BIOSでの開放可否 |
0 | システムタイマ | | | 不可(固定) |
1 | PS/2キーボード | | | 不可(固定) |
2 | カスケード接続(ICH9Rの仕様) | | | 不可(固定) |
3 | - | | | |
4 | - | | | |
5 | - | | | |
6 | - | | | |
7 | - | | | |
8 | リアルタイムクロック | | | 不可(固定) |
9 | - | | | |
10 | Intel® 82801I (ICH9 Family) SMBus Controller - 2930 | | | 不可 |
11 | - | | | |
12 | - | | | |
13 | 数値演算プロセッサ | | | 不可(固定) |
14 | - | プライマリSATA (PATA互換モード) | | 15と連動 |
15 | - | セカンダリSATA (PATA互換モード) | | 14と連動 |
- PCIスロットにカードを増設して割込みが競合する場合には、上表を参考に、カード側の設定を変更するか、BIOS設定を変更する。
- ACPIについては、当wiki内ACPIの項を参照。
- BIOSでの、各周辺機器のIRQ割当/開放設定は、次の項目にて行う。
各機器の有効/無効設定が、そのままIRQの割当/開放設定となる。
- プライマリSATA/セカンダリSATA: Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「SATA Mode」???
省電力設定 (ACPI) †
- スタンバイは、S3 (Suspend-To-RAM) ステートのみ使用可能。
- S4 (Suspend-To-Disk) ステート(Windowsの休止状態)に対応。
- Windows XPでは、標準インストール+下記リンクのドライバ使用で、インストール直後より使用可能。
- Windows Vistaでは、インストール後に、管理者として実行したコマンドプロンプトから「powercfg /hibernate on」実行で使用可能となる。
- S5 (Power Off) ステートからの Wake On LAN は不可。(BIOS Ver.0005)
- S3 (Suspend-To-RAM) / S4 (Suspend-To-Disk) ステートからの復帰は可能。
- Windows 2000 では、S3 (Suspend-To-RAM) ステートからの復帰時にUSBキーボードとマウスを認識せず。
- 【例外】停電時は、S0 (完全な電源オン) / S3 / S4 いずれの状態においての停電でも、復旧後はS5になり、この場合のみS5からもWOL可能。(但し、S3 / S4 よりWOL可能な設定がされてる場合。)
- スタンバイから勝手に復帰する場合はデバイスマネージャーのNICの項目を変更する
ソフトウェア (OS, ドライバ) , ドキュメント †
OS †
- S70(SD) にてNECが動作を確認しているOS(サポートは無い)
- Red Hat Enterprise Linux 5.2 (x86): Kernel 2.6.18-92.el5
- Red Hat Enterprise Linux ES 4.7 (x86): Kernel 2.6.9-78.EL
- CentOS 5.2 (i386): Kernel 2.6.18-92.el5
- CentOS 4.7 (i386): Kernel 2.6.9-78.EL
- Fedora 9 (x86): Kernel 2.6.25-14.fc9
- Fedora 8 (x86): Kernel 2.6.23.1-42.fc8
- SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2 (x86): Kernel 2.6.16.60-0.21
- Debian 4.0r3 (i386): Kernel 2.6.18-6-686
- Ubuntu 8.04 LTS Server Edition (32bit): Kernel 2.6.24-16-server
- (参考)VALUESTAR G タイプM にてNECが公式サポートするOS
- Windows Vista Home Premium (SP1) (x86)
- Windows Vista Business (SP1) (x86)
- Windows Vista Ultimate (SP1) (x86)
- Windows 2000 系インストール上の注意
- BIOSの標準設定でRAIDが有効となっている為、設定の変更が必要。
- BIOSでの設定は、Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「SATA Mode」 = [IDE]。
- BigDrive (137GB を超える HDD) の認識には、レジストリの変更が必要。
- AHCIまたはRAIDモードは、標準手順ではインストール不可。
- ICH9R用AHCI/RAIDドライバがWindows 2000に対応していない為。
- AHCI/RAIDドライバは、Intelのサイトからダウンロードした Ver. 7.0.0.1020 を使用すればインストール可能との説有り。
インストールの方法はこのスレの364、377以降の書き込みを参照のこと。
- USB FDDを使用する場合、BIOSの設定変更を忘れずに。
Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「USB Storage Device Support」= [Enabled]
Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「USB Storage Device configuration」= [Forced FDD]
- AHCI ドライバによる HD ドライブ相性問題に注意。
- Windows XP 系インストール上の注意
- BIOSの標準設定でRAIDが有効となっている為、RAIDを使用しない場合は設定の変更が必要。
- BIOSでの設定は、Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「SATA Mode」 = [IDE]。
- AHCIまたはRAIDモードでインストールする場合の注意
- F6キー押しによるAHCI/RAIDドライバFD読込みが必要。
(または、nLite等で、Intelサイトのドライバ Ver. 8.5 以降を統合したインストールCDを作成する。
iaAHCI.inf -「Intel(R) ICH9R/DO/DH SATA AHCI Controller」, iaSTOR.inf -「Intel(R) ICH9R/DO/DH SATA RAID Controller」)
- AHCI/RAIDドライバは、Intelのサイトからダウンロードした Ver. 8.5 以降を使用する事。
AHCI ドライバによる HD ドライブ相性問題に注意。
- USB FDDを使用する場合、BIOSの設定変更を忘れずに。
Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「USB Storage Device Support」= [Enabled]
Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「USB Storage Device configuration」= [Forced FDD]
- SP無しのインストール・ディスクは使用不可。SP2/SP3化が必要。
- AHCI/RAID以外の追加ドライバは、Chipset Inf., NIC (PRO2KXP/PROEM64T), VGA, SOUND。
- Windows Vista 系インストール上の注意
- BIOSの標準設定でRAIDが有効となっている為、RAIDを使用しない場合は設定の変更が必要。
- BIOSでの設定は、Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「SATA Mode」 = [AHCI]。
- AHCIモードでインストールする場合の注意
- AHCIドライバは、何もせずVista付属の物を使用するか、Intelのサイトからダウンロードした Ver. 8.5 以降を使用する事。
AHCI ドライバによる HD ドライブ相性問題あり。
- USB FDDを使用する場合、BIOSの設定変更を忘れずに。
Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「USB Storage Device Support」= [Enabled]
Advancedメニューの「Advanced Chipset Setup」 → 「USB Storage Device configuration」= [Forced FDD]
- 追加ドライバは、Chipset Inf., NIC (PROVISTA32/PROVISTAX64), VGA, SOUND。
S70(SD) Userによる稼動報告があるOSはこちら
ドライバ、BIOS †
- Drivers
チップ・ソフトウェア製造元ドライバへのリンク
- BIOS
更新内容、方法等はリンク先で確認の上自己責任でどうぞ。
ドキュメント †
各種トラブル情報 †
- 一部のCPUへの換装により、全てのファンが全開となる場合が有る。(E2xxx, E7200, Q9400 等では問題無し)
- 換装しても静音のままのCPU一覧はこちら。
- ファン全開後の爆音対策
- BIOSの改造が必要。BIOS改造方法はこちら。
- サイズの KAZE MASTER を使うことで電源ファンのコントロールが可能(5インチ版で確認済み、3.5インチ版では不明)
その他 †
- NEC得選街で購入する時の注意事項
- 個人でも購入可能だが、元が法人向けサイトの為、個人の購入者は次の2点を了解すること。
(1) クーリング・オフ制度が無い。 (注:個人/法人関係なくそもそもweb通販は法的クーリングオフの適用対象外です)
(2) 入金後のオーダー変更は、オプション含め、対応不可。
- ク-プンを利用すると、5%引きとなる。(IEで利用すること。FireFoxでは利用不可。)
- 割引後の価格は、タウンパスポートの「見積り書発行」画面まで辿り着くと初めてご確認いただけます。
- NECのサポート窓口 (無償) はこちら
- 上記リンクより、「Express5800シリーズ(Gモデル、600シリーズ除く)サポート内容」へ。
修理例 †
マザーボードと電源ユニット交換の保守の見積では技術料含め6万くらいになりました。ちなみにサーバー扱いなのでセンドバックは対応していないそうです。すべて保守員の方が現場へ急行し、修理対応を行います。
内訳は大体こんな感じ。
出張費 | \5k |
技術料 | \30k |
部品代(M/B) | \10k |
部品代(電源) | \15k |
皆さん大事に使いましょう。
リンク †
Express5800/S70 タイプSD 関連記事
VALUESTAR 関連記事
Wiki内のサブ・ページ †
当Wiki内
110Gd/110Ge/S70/S70(SD) 共通ページ
コメント †
Wikiの編集に自信の無い人はこちらをご利用下さい。(誰かが纏めてくれるかも)