経団連が給付金の手続き遅れに苦言
2020年7月17日 06時00分
経団連は16日、東京都内で夏季フォーラムを開いた。経営者約40人が新型コロナウイルスで停滞する経済を今後どのように再生させていくかを協議。働き方改革や人材育成、地方経済の活性化などの課題を盛り込んだ事業方針をまとめた。
コロナ対策について、政府の感染症対策分科会の尾身茂会長が講演。経団連は政府への要望書を尾身氏に手渡した。要望書では、行政のデジタル化の遅れが給付金の手続きの遅れに直結したと指摘し、デジタル化の推進を訴えた。併せて、「省庁の縦割り行政」が、有事の対応で障害になっているとした。
一方、中西宏明会長は冒頭のあいさつで「体調は万全だが、(血液検査で)異常な数値が検出されたため、入院による精密検査を行うことになった」と述べ、途中退席した。詳しい検査結果が判明するまで、数週間から1カ月程度かかるとみられる。(中沢幸彦)
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