2020年7月16日、韓国・ニュース1によると、韓国のユーチューバーらがソウル・日本大使館前で慰安婦像を守るため座り込みを続けている大学生らに向かって性的な言葉をかけ、車を意図的に突入させようとする事件があった。

記事によると、韓国の大学生団体「反安倍反日青年学生共同行動」は、保守系ユーチューバーの「右派おじさんtv」が14日午後7～8時ごろ、慰安婦像の横で座り込みをしていた団体メンバーに向かって車で突進したとして警察に告訴状を提出すると発表した。団体メンバーにけがはなかったが、大学生団体は、当時の映像から同ユーチューバーが車内で「面白い」と発言したことを確認し、刑法上の「車両による特殊暴行」にあたると主張しているという。

また、保守系ユーチューバー「想像は自由」のチャンネル運営チームと保守団体「自由連帯」のキム・サンジン代表についても、14日午後10時ごろに大学生団体メンバーに向かって性的な発言をしたとして告訴する方針だという。

大学生団体は「保守系ユーチューバーは日常的に座り込みの場所に来て刺激的な発言や行動を繰り返しており、これを放置すると危険な状況だった」とし、「ここ一週間でその行動がさらに過激になり、車の突進の件がきっかけで告訴を決心した」と話しているという。

これに韓国のネットユーザーからは「殺人未遂で逮捕するべき」「危な過ぎる。重い処罰を与え、社会から隔離するべきだ」「お金のためなら何でもする人たち」「こういう人たちを保守と呼ばないで。売国行為をする保守なんていない」「保守ではなくてただの犯罪者」などユーチューバーらに対する批判の声が数多く上がっている。

一方で「映像を見ると、突進したというより、近くに停車したという感じだけど」「人の近くに車を止めたら殺人未遂になるのか？」と指摘する声や、大学生団体に向けて「なぜ慰安婦被害者をほったらかしにして銅像を守っているの？」「銅像を守ることより大切なことがあるのでは」と疑問を呈する声も見られた。（翻訳・編集/堂本）