知らないけど誰もが使ってる!無限の可能性を秘めたバイオ医薬品とは|世界のモノ作り

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バイオ医薬品とは、遺伝子工学を利用して作られる医薬品で、有効成分がタンパク質由来である薬、あるいは細胞、ウイルス、バクテリアなどの生物から産生される物質に 由来する薬だ。

そう言われてもピンと来ないかもしれないが、実は随分前から使われている。例えば、糖尿病患者に処方されるインスリン。1982年に開発されて以来、多くの糖尿病患者に対して処方されてきた。

Credit: Discovery Communications

作り方を簡単に紹介しよう。動画内では、チャイニーズ・ハムスターの卵巣細胞に遺伝物質を導入したものに画像のような培養装置で細胞を増殖させ、最終的に数兆個の細胞が生成される。そして、それぞれの細胞が薬となるタンパク質を作り出すのだ。そうして作られたバイオ医薬品は化学組成によって作られた薬品と並んで今日も世界中で多くの命を救うのに役立っている。