意外と知らない、コルク栓が使われる理由|世界のモノ作り

ワインボトルを買うとあたり前のようについているコルク栓。現代ではおしゃれなレストランに飾りとして置かれていることも多々ある。そんなコルク栓だが、そもそもなぜワインに使われているかご存知だろうか?実はワインの性質に関係している。

他のお酒よりもワインは酸が多く含まれている。コルクであれば酸に強く、気密性と弾力性に優れているのでワインの品質を保つために最適なのだ。コルク自体は既に2000年以上前からギリシャ時代より樽などの保存容器として使用され、その断熱性、保温性、吸湿性は高く評価されていた。

また原料となるコルクガシは生命力の強い木で寿命は150年~200年にもなると言われている。木を伐採することなく樹皮をはぐことができるので環境にも良い。

だた、現代ではコルク栓でなくてもさまざまな栓が使用されている。ペットボトルのキャップのような、くるくる回して開け閉めするタイプのスクリューキャップや、ワインオープナーがなくても開けられるガラス栓。これらはコルク臭さがないことでコルク栓よりも支持されることがある。

それでも、伝統的にコルク栓が使われている方がなんとなくワインが美味しそうに感じたりする人が多いのあれば今後もコルクは製造し続けられそうだ。