私の1回目の転職は38歳の時。
それまで15年間勤めた生命保険会社を退職して、事業会社に転職しました。
でも、その時の転職活動では苦労をしたのです。
私は希望退職制度に応募して退職したので、生命保険会社を退職後に転職活動をスタートさせました。
この転職活動スタートの遅れは後々まで響いて、やっと最初の内定が出たのはスタートから半年後。
そこで、何とか事業会社に潜り込むことができました。
しかし、この事業会社での仕事は私の希望職種ではなく、年収も生命保険会社時代から約30%下がりました。
そんなこともあり、私はこのブログの別の記事で「1回目の転職は失敗だった」と書いていますが、実はこの転職をして「良かったこと」「得られたもの」もあったのです。
その「良かったこと」「得られたもの」は、転職活動時には意図していなかったので、後々何となく得をした気分になったものです。
今回の記事では、私が1回目の転職をして「良かったこと」「得られたもの」についてご紹介します。
休日と自由になる時間を得ることができた
生命保険会社時代の勤務状況は過酷なものでした。
仕事自体も厳しかったのですが、最も私を苦しめたのは長時間労働でした。
本社勤務の時には、仕事を終えて会社を出るのはほぼ毎日午後10時以降で、仕事が片付かない場合には土日も出勤していました。
また、支社や営業所で営業担当職に就いていた時には、土日もほぼ営業活動を行っていました。
生命保険会社の営業担当職の役割は、外務職員さん(保険の外交員さん)の教育と仕事のサポートです。
外務職員さんにとって土日は絶好の営業機会なので、会社の店舗は閉まっていても外務職員さんと一緒にお客さんの自宅を訪問して保険の販売を行っていたのです。
担当する営業所の外務職員さんから深夜や休日に携帯電話に電話がかかってくることもありました。
もちろん有給休暇など取得することもできず、1年のうちで長期で休めるのは正月とお盆の時期だけ。
そんなこともあり、体が悲鳴を上げるだけでなく精神的にも限界に近かったと思います。
ところが、1回目の転職をした事業会社では、残業もせいぜい午後7時から8時までで休日出勤もほとんどありませんでした。
また、深夜や休日に上司や同僚から電話がかかってくることも無かったので、会社から一歩外に出れば仕事を忘れることができました。
自分の仕事の調整が付けば1週間程度の有給休暇を取得することも可能で、海外旅行に出かけることもできました。
この休日と自由になる時間を得ることができたことは、自分と家族にとってはとても大きなことでした。
転勤で全国各地に赴任することが無くなった
私が勤務していた生命保険会社の本社は東京でしたが、全国の主要都市に支社(支店)や営業所がありました。
生命保険会社では2年から3年に1度は人事異動があるので、私も4か所の支社勤務を経験しました。
転勤も最初のころは楽しかったのです。新しい土地で仕事や生活をすることは自分への刺激になったものです。
生命保険会社に入社して間もないころには、「転勤とは、会社のお金で全国旅行をするようなものだ」と呑気なことを考えていた時期もありました。
しかし歳を重ねるごとに、転勤が苦痛になってきました。
特に営業担当職として知らない土地で仕事をすることが不安になってきました。
さらに私は東京に自宅があったため、30歳を過ぎて地方都市に転勤した時には単身赴任をしていました。
そんなこともあり、30歳を過ぎてからの人事自己申告では、常に勤務希望地を「東京」としていました。
一方で、1回目の転職をした事業会社の本社は東京にあり、私の担当職務は本社部門でしか行っていない業務でした。
そのため、基本的には人事異動がある場合でも本社部門での勤務になりました。
実際にその事業会社で仕事をしていた5年間は、ずっと本社内で仕事をしていました。
ちなみに2回目に転職をした会社も同様で、生命保険会社を退職した後は東京から離れて暮らすことはありませんでした。
人事評価がリセットされた
生命保険会社で勤務していた時の私の職位は、管理職の一歩手前の職位でした。
そして、翌年には管理職に昇格できるかなと思っていた年に、本社から地方支社へ同じ職位で異動をしました。
さらに異動後に通知された前年の勤務評価は、それまでにないほど低いものでした。
このことは私を大きく失望させました。
もしかするとこの低い人事評価が、希望退職制度に応募する私の背中を押したのかもしれません。
一方、私が1回目の転職をした事業会社には、生命保険会社時代と同じく管理職の一歩手前の職位で入社しました。
担当した職務は希望していた職種とは違っていたのですが、仕事には最善を尽くしていました。
すると、転職後3年目に管理職に昇格をすることができたのです。
この昇格に伴い、生命保険会社時代には及ばないものの、20%以上年収がアップしました。
この管理職昇格に伴い、仕事に対するモチベーションはそれまで以上に上がって行きました。
まとめ
この記事では、私が1回目の転職をして「良かったこと」「得られたもの」だけを抜き出してお伝えしました。
この記事の内容だけを見ると、1回目の転職は失敗どころか大成功だったのではないかと思われるでしょう。
私もこの記事を書いていて「良かったこと」「得られたもの」だけをピックアップすれば、この転職も悪くなかったのだなと感じました。
しかし、この転職は最終的には失敗に終わるのです。
私が1回目の転職で「失ったもの」については、別の記事でご紹介したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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