両まぶたに角のような一対の突起があるクサガメ=静岡県河津町浜で、梁川淑広撮影

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 静岡県河津町の爬虫(はちゅう)類・両生類動物園「iZoo(イズー)」で、両まぶたに角のような1対の突起が生えたクサガメの展示が7月から始まった。2019年夏に富士市の男性が市内で捕まえ、珍しいと思い飼育していたが、多くの人に見てもらい、原因を調べてほしいと、1日に寄贈した。

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 カメは甲長が16センチ、体重が670グラムの雌。大きさから10歳前後と推定される。レントゲン検査によると、突起は皮膚の角質が変化したものと考えられるという。白輪剛史園長は「爬虫類を長く扱っているが、角の生えたカメは見たことも聞いたこともない。世界に1頭だけではないか」と驚いている。今後は遺伝や病理学の視点で調査を進める。繁殖も期待し、雄と一緒に飼育中。【梁川淑広】