第十三話:世界最強の暗殺者、レベル5と対峙する【四】
右肩に強烈な蹴りを食らったステラは、鈍い痛みに顔を
「ルイン……あなた、レベル2の特質系魔法士よね? 今の人間離れした動きと化物染みた威力の蹴りは、いったいなんなの……? まさか……本当は強化系の魔法士!?」
「いや、強化系の魔法は一切使ってないぞ。今のは、古武術の
「どうしてって、
「……重ねて質問するが、何故ステラが禁書庫を閲覧しているんだ?」
「パパから……じゃなくて、お父様からアクセスキーを借りたのよ」
「……そうか(会長に引き続き、ステラまで……。いつから俺の個人情報は、フリー素材のような扱いになったんだろうか)」
ルインがぼんやりそんなことを考えていると――前方からバチバチと弾けるような音が響く。
見れば、ステラの周囲に青白い閃光がほとばしっていた。
「放電現象か。しかし、驚いたな。ただの魔力がそこまでの高電圧を帯びるとは……」
「ふふん、凄いでしょ? 私は『雷属性』に高い適性を持つ『レベル5の具現化系魔法士』。圧倒的火力で敵を薙ぎ払い、高い汎用性であらゆる局面を打開する、魔法士の完成形よ!」
彼女は得意気に鼻を鳴らし、右の掌へ魔力を集中させた。
「ルインの体術には、ちょっと驚かされたけど……。所詮『人間』じゃ、『雷』より速くは動けない! これで終わりよ――<
レベル4の具現化系魔法<
超高電圧を帯びた蒼白い槍は、とてつもない速度でルインの心臓目掛けて突き進む。
(ふふっ、決まったわ! あまりの速度に反応すらできていないわね!)
ステラが右拳をグッと握った次の瞬間――<
「なっ!?」
「ふむ、大きく的を外したな」
絶句するステラに対し、ルインはまるで他人事のように
(この私が……演算をミスった!? いや、そんなこと絶対にあり得ない。今のはこれまで何千何万と練習してきた魔法だし、手ごたえも申し分なかった)
魔法の失敗という線を捨て、思考を深めていく。
(……あのわざとらしいコメントに
彼女はすぐさま座標を指定し、魔法式を構築、そこへ大量の魔力を注ぎ込む。
「食らいなさい、<
今度は三本の
(三方向からの一斉掃射! いったいどうやって凌ぐのか、よぅく見させてもらうわよ!)
ステラはジッと目を凝らし、ルインの一挙一動に注目したが……彼はその場から、ピクリとも動かない。
そして――先ほどと同じ不可思議な現象が、再び目の前で起こる。
三本の<
「っ!?」
ステラはそこで、信じられないものを目撃した。
「あの空間の
「ほぅ、よく気付いたな」
ルインは抑揚のない声で呟き、右の掌を天に向けた。
すると――掌の上部にある空間が、ぐにゃりと歪む。
レベル2の特質系魔法<
「ちょうどこんな風に三次元空間を捻じ曲げ、<
ルインは超然とした態度で、悠々とそう語った。
「そ、そんなの無茶苦茶よ……! 超高速で飛来する<
「まぁそれなりに神経を使うが、不可能というほどのことじゃないさ。俺はステラのように高位の魔法は使えないが、演算速度については少しばかり自信があるんだよ」
信じられない神業を見せられたステラは、無意識の内に「化物……っ」と呟く。
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