# 新型コロナウイルス

いつも着用すべき?使い捨てなきゃダメ?「マスク」の常識をおさらい

「感染症専門医」が疑問を解決
佐藤 昭裕 プロフィール

使い捨てマスクの再利用はOK?

飛沫感染する感染症が流行すると、マスクが品薄になります。そこで、使い捨てマスクを1日で廃棄せず、何日も使いたいという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

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一度使用したマスクを、そのまま続けて使うというのは、基本的にはおすすめしたくありません。ただし使い捨てマスクが入手困難で、再利用もやむをえない場合は、次の点に気をつければ許容範囲です。

・汚染されるのは「マスクの表面」なので、なるべく表面に触れないようにする。

・手に触れにくく、換気のいい場所に保管する(たとえば玄関にフックを設置してマスクをかけておくと、宅配便の受け取りなどの際にも素早く装着できます。

・外出先でマスクを外す際には、そのままポケットやカバンに入れずに、ビニール袋に入れて持ち運ぶ(ポケット内やカバン内の汚染を防ぐため)。

・マスクを取り外して折りたたむときは、表面が内側になるようにする。

 

マスク表面に付着した新型コロナウイルスは、約7日間、マスク表面で生存していたというデータがあります。これをもとに考えれば、曜日ごとに使用するマスクを決めて、ローテーションさせるのもいいかもしれません。その際は、何かに吊すなど、表面に触れないよう保管するようにしましょう。

ただし、そう何度も使うのは衛生上よくありません。耳にかけるゴム紐が緩んできてしまったり、マスク表面がけば立ってしまったりしたときは交換するようにしましょう。