2020年 夏の課題図書 特集

青少年読書感想文全国コンクール

2020年 青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれた本を、読書メーターに投稿された感想・レビューと一緒に紹介。

環境や平和をテーマにした作品などが選出されています。夏を楽しむ、学びの1冊としてチェックしてみてください!

*感想・レビューはネタバレを含む投稿を除き、ナイスが多い順に自動で表示されます。

高等学校中学校小学校高学年小学校中学年小学校低学年

高等学校

廉太郎ノオト
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いつでも母さん
2019-10-19

『荒城の月』『花』いつ聴いても詞と曲が胸の奥を締め付ける様な楽曲だと思う。久々の谷津さん、滝廉太郎の生涯をしみじみ読んだ。音楽・・ピアノもヴァイオリンも弾けないけれど、天才の努力・真摯に向きあう姿に感動すら覚える。何気なく口ずさんで来た唱歌は廉太郎の作曲が多かったのだなぁ。それにしても23歳を一期としては早すぎる。大好きな姉と同じく結核とは。最期に聴いた水琴窟の音が哀しく響く。

ゆみねこ
2019-10-23

瀧廉太郎の一筋に音楽を追求した短い生涯。もし、廉太郎があと10年生きていたら、日本の音楽界はどのように発展しただろうか?とても読み応えある1冊です。お薦め。

カノコ
2019-12-28

滝廉太郎、音楽の教科書に出てくる眼鏡の人。確か「荒城の月」を作曲した人。その程度の知識しかなかったが、才に恵まれ、人に恵まれ、努力の人だったのだな。そのあまりにも短い生涯を、天才バイオリニスト幸田幸や師であるドイツ人ケーベルなど、魅力的な人たちの旋律が彩る。高みを目指す人たちの生き様は読ませるものがあるが、それ以上に廉太郎が病に倒れてからの描写は鬼気迫るものがある。結局、芸の極みは神の領域で、常人には手が届かないものなのか…。この時期になるとよく耳にする童謡「お正月」を滝廉太郎が作曲したとは知らなかった。

フラミンゴボーイ
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NAO
2019-12-16

知的障害はあるけれど動物を癒す力があるロレンゾの一家と、ロマの一家の交流。暗い戦時中の話だが、この話の中には、悪人はあまり出てこない。侵略者であるドイツ軍の伍長も、侵略者という顔の下に子ども好きの優しい顔を持っている。おそらくは、ユダヤ人やロマに対する迫害はもっと過酷なものだっただろうが、それは、作者は、優しい話を書きたかったのだろう。心優しいロレンゾの周囲には、悪人は要らない。

chiro
2019-12-08

マイケル モーパーゴの新刊。今までの涙を誘うような重く悲しいものではなく、軽めの児童書という印象だった。発達障害だが人や動物を深く理解する事が出来る少年とその両親、彼等に匿われているロマの家族、悲しみを抱えながらも彼等を影で助ける善良なドイツ兵士。ストーリーも良く登場人物も素敵な人が多いが今までのモーパーゴ作品の中では少々薄っぺらく感じ、終盤も肩透かしを食らってしまった。

おーうち
2020-03-12

2日がかりで読んだ。児童書にしては厚い。戦争ということをまたまた考えさせる、マイケルモーパーゴだ。さいごのハッピーエンドもいつものようにつつましいけど絶対感動するお話しで締めくくられている。メリーゴーランド。どうして子ども時代は楽しかったのだろう。それにも気づく。天才少年のフラミンゴボーイも怒りとか持っていて、逆に隠せないから、それで人からは普通じゃないと思われるけど、普通の人のほうがむしろ残酷で、敵のドイツ兵の方がフランス民兵よりも慈悲があるし。狂気の時代は自分でも何かしでかすかも。誰も責めれない。

キャパとゲルダ:ふたりの戦場カメラマン
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リラコ
2019-10-07

#Netgalleyで拝読したため、半分。ゲルダがちょうど将軍に頼んで車に乗せてもらうことにするところまで。あぁ、それはいかんです。乗ろうとしちゃダメ。キャパとゲルダ。ゲルダの気持ちがものすごくわかる。まさにコパンって感覚。ほかの本ではゲルダの撮った写真なのかキャパなのか実はわからないものも多いとか。同じシーンを2人が撮ったものが2点あったけれど、先のものはゲルダの目線が素晴らしく、被写体の気持ちに共感しているのがわかる。後に載っていた逃げてきた家族のものは、ゲルダのものは引いて撮っているのは哀しみゆえ?

dolce vita
2019-11-10

半分まではNetGalleyJpで読了。続きは図書館。あの有名なくずれおちる兵士を撮ったのはどちらなのか、という番組をテレビで見た。戦場カメラマン。ゲルダ、ここではタローはそれほどカメラを手にしていなかったのかと思っていたが大間違いだった。この時代に、これほどまでに自立して性別など関係ないと前線に飛び込む人だったとは。そして、戸籍を捨てなければ生きていけないと追い詰められた人たちだったことも知らなかった。このエネルギーと情熱のおかげで、知らなかった世界を観ることができる。

たか
2020-06-18

共にユダヤ系でハンガリー出身のキャパとドイツ出身のゲルダは、ファシズム台頭の中、身の危険を感じてパリに逃げて来た。国籍を持たない二人には戦場カメラマンは都合の良い職であった。第二次世界大戦前のスペイン内戦は、様々なイデオロギーの代理戦争であった。自由と平等と名声を求める二人は、小型カメラを持ち戦場に取り憑かれる。写真はまるでその場にいるような臨場感で、遠くの出来事が身近に感じさせた。やがて二人は戦場で亡くなる。自由と平等は実現出来なかった。ただ、誰もが己の理想に燃えて、そうしない訳にはいかなかった。

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