先週、新宿のミニシアターで行われた舞台で、役者と観客などのクラスターが発生。
 
こうした中、歌舞伎の舞台が5カ月ぶりに上演。
 
舞台に立つ役者の思いは?
 
松本幸四郎さん「またお芝居ができる。ついにこの日がやってきたという思いでいっぱい」
 
新型コロナの影響で、3月から休演していた東京・歌舞伎座が5カ月ぶりに公演再開。
 
松本幸四郎さん、市川猿之助さんら、豪華歌舞伎俳優が出演する「八月花形歌舞伎」が8月1日に初日を迎える。
 
市川猿之助さん「役者スタッフ一同、本当に初日を開けるまで、筆舌に尽くしがたい苦労を耐え、生活することに必死になり、この日を迎えられました」
 
今回の公演再開に向けて、歌舞伎座では、1,808席のうち、半分以下の823席を使用。
 
すでに、出演者やスタッフの抗体検査を実施し、歌舞伎ならではの屋号などを発する観客からの掛け声「大向こう」も禁止するなど、万全の態勢で観客を迎え入れる構えでいた。
 
しかし先週、東京・新宿の劇場で上演されていた舞台でクラスターが発生。
 
出演者・スタッフ・観客あわせて30人、さらに原案者の有村昆さんからも陽性反応が出たことがわかったこともあり、13日の会見は、感染防止に向け、決意にも似た緊張感に包まれていた。
 
中村勘九郎さん「役者はもちろん、関係者すべての人たちが、責任を持って考えて行動しなければ、歌舞伎だけでなく、舞台演劇関係の方々に多大な迷惑がかかると思うので、1人ひとり責任を持って行動したいと思います」
 
片岡愛之助さん「ソーシャルディスタンスを取りながら、いろんなことに気遣いながら、みんなで作り上げていく舞台なので、ぜひお越しください」