観客4分の1、マスクは必須 大相撲7月場所開催決定
2020年7月14日 06時00分
日本相撲協会は13日、東京都墨田区の両国国技館で臨時理事会を開き、大相撲7月場所(19日初日・両国国技館)の開催を正式決定し、1日当たり約2500人の観客を入れて実施すると発表した。国技館の定員は約1万1000人で、動員を4分の1ほどに制限する形となった。
新型コロナウイルス感染拡大や政府の緊急事態宣言で5月の夏場所は中止しており、史上初の無観客開催だった3月の春場所以来2場所ぶりに本場所が行われる。八角理事長(元横綱北勝海)は「力士たちは厳しい外出規制や感染予防策を忠実に守り、備えてきた。迫力ある土俵をお見せできる」とコメントした。
観客はマスク着用が必須で、4人用の升席を1人ずつ利用。声援自粛と拍手が推奨された。チケットは公式サイトでのみ購入可能で、国技館の窓口などでは販売しない。
力士も支度部屋ではマスクを外せない。協会員は検温を毎日行い、37度以上が2日続くか37・5度以上の場合は抗原検査を受ける。春場所は協会員に感染者が一人でも出た時点で中止にするとしていたが、今場所は中止の条件について相撲協会は示していない。 (共同)
◆4人の升席を1人に
約2500人の観客を入れると決めた理由を、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「一番安全な収容人数はどのくらいかということをふまえて」と説明した。政府の指針では5000人が上限だが、その半分に抑えたのは「安全策を考えた」結果。土俵に近いたまり席は使わず、普段は4人座れる升席を1人用に。2階のいす席は隣の人と3席の間隔を空けるなどした。
策定された開催のガイドラインで判断の難しかった要項として、芝田山部長は「支度部屋でマスクを外さないこと」を挙げた。ウオーミングアップもマスクをしたまま行うのは不自由だが、安全策を何よりも重んじたという。
◆感染者出ても即中止にはせず
無観客だった春場所は、協会員に感染者が1人でも出たらその時点で打ち切ると表明して開催した。一方で、7月場所は感染者が出てもただちに中止とはしない方針。芝田山部長は「部屋を封鎖するとかいろいろ(対応策が)ある。感染しないためにまずどうするか、感染したらどうするか、それでガイドラインをつくっている」と説明した。
◆消毒液配布など感染対策を徹底
観客にはミニ消毒液を配る。力士は風呂を使用せずシャワーのみで、取組前と後ではマスクを交換する。感染を防ぐため細かい部分まで目を配った上で、ファンを受け入れての開催を決断した。 (海老名徳馬)
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