『Halo』シリーズを統括するフランク・オコナー氏が来日

 日本マイクロソフトは、Xbox 360専用ソフト『Halo 4』の発売を記念して、発売日前日の2012年11月7日に“Halo 4 前夜祭”を東京・ベルサール秋葉原において開催した。

 まずは、“Halo 4 前夜祭 プレスステージ”と題したプレス向けのステージが行われ、日本マイクロソフトの泉水敬氏が壇上に上がった。泉水氏は、これまでに『Halo』シリーズが残してきた偉大な功績について「全世界で4600万本以上の販売本数」と「オンライン・マルチプレイの累積プレイ時間は50億時間以上」と発表。いかに世界中の多くのユーザーに愛され、遊ばれている作品であるかを明らかにした。そして最新作『Halo 4』の発売を目前に控え、ユーザーの皆さんにいち早く体験していただくために、前夜祭のイベントを開催したと話した。また、今回のイベントで試遊できる“Infinity マルチプレイヤー”のウォーゲームについては、12月から順次新しいマップパックを配信していくとのこと。

 続いて、長年『Halo』シリーズを手掛けてきた343 Industriesのフランク・ オコナー氏(フランチャイズ デベロップメント ディレクター)が登場。先ほど成田空港に着いたばかりというフランク氏はそれもそのはず、昨晩アメリカ・シアトルでのローンチイベントを開催した後、すぐさま日本行きのフライトに搭乗したとのこと。ひじょうに目まぐるしい日程だったが、「10年に及ぶ『Halo』を愛し続けて、サポートしてくれた日本のユーザーに会えることをとてもうれしく思っています」と話してくれた。

 その後も泉水氏がフランク氏にインタビューする形でステージは進行。「『Halo 4』で何を実現しようとしたのか?」という質問に、フランク氏は「すばらしい伝統を守りながら、新たなものを生み出して皆さんにお届けする使命があった」と話し、「マルチプレイヤー、ストーリー、グラフィックに至るまで、格段に向上することを目指しました」と答えた。さらに「ユーザーの皆さんの声を聞かせてほしいと思っています。ぜひご意見を寄せてください」と、今後の展開に対する意欲を見せていた。
 最後に、日本語版の声優交代についても聞かれると、「『Halo 4』はBungieから引き継いで新体制で臨んだ作品であり、さまざまな面で変化があります。皆さんには慣れていただくという必要があるが、容赦してほしい」と理解を求めた。


ゲストのデモプレイでは全国ベスト8の実力を披露

▲場違い感を漂わせていたレイザーラモンHG。ステージに呼ばれた理由を問われると「セイセイセイ! 決まってるじゃないですか~! ヘイロォー(ためて)フォーッ!」と絶叫。会場の反応は……推して図るべし。

 賑やかなゲストによるデモプレイステージでは、川島明さん、田村裕さん(麒麟)、亘健太郎さん、村上健志さん(フルーツポンチ)、レイザーラモンHGさん、エリック・ニコラスさん(0.03秒)、じろうさん(シソンヌ)が登場。なかでもエリック・ニコラスさんの実力は本物。中学のころから『Halo』シリーズをプレイしており、『Halo 3』の大会で全国ベスト8に入ったこともあるとか。芸人としての知名度は低いが(失礼)、『Halo』がうますぎてこの仕事が決まったとの話も、あながち冗談ではなさそうだ。

  デモプレイは、キャンペーンモードの最初のステージを4人協力プレイで挑んだ。ステージ上のモニターにはエリック・ニコラスさんのプレイが表示され、ムダのない動きと的確な射撃でコヴナントをつぎつぎに撃破。ほかの3人がどこで戦っているのかわからないまま、落ち着いた戦い方でベスト8の腕前が伊達ではないことを見せてていた。

▲最後はマスターチーフを交えてフォトセッション。撮影用に渡された初回限定版(リミテッド エディション)のパッケージを手にしたゲストから「カッコイイ」「メッチャシブイ」と声が聞かれた。

一般ユーザーを招待して“Halo 4 前夜祭”開幕!

 プレスステージの閉幕後、いよいよ一般ユーザーを招いて“Halo 4 前夜祭”がスタート。“Infinity マルチプレイヤー”のウォーゲーム、スパルタンオプスの試遊台が多数用意されていたが、ほんの数分で会場はぎっしり。入場制限が行われるほどの盛況ぶりで、会場の外にも行列が作られていた(泉水氏が会場の外に並ぶユーザーに声をかけて交流する一幕も)。

 最後は、会場内でイベントの様子を見守っていた泉水氏にほんの少しだけお話を伺うことができたので、『Halo 4』の発売をほんの数時間後に控えた心境を聞いた。

--会場をご覧になって感想を教えてください。
泉水 まだ会場の外に並んでいただいている方もおられるようですが、これだけ多くの皆さんに集まっていただきました。ひじょうにうれしく思っています。

--ファミ通読者にメッセージをお願いします。
泉水 『Halo』シリーズは初代『Halo』から『3』までで壮大なストーリーを展開してきましたが、『4』から新しい3部作が始まります。新たな世界、新たな敵、新たな物語が待っていますので、これまで『Halo』を遊んでいただいた方にも、これから『Halo』を遊んでいただく方にも楽しんでいただける作品になっています。ぜひ手に取ってプレイしていただきたいですね。

▲会場の一角では“ファミ通LIVE”の生放送やマスターチーフの撮影会なども。メインステージでは海外のユーザーを相手に10勝を目指してウォーゲームに挑戦!