“漢字”と“ひらがな”を使い分けってどうするの?

「実質語と機能語」と「常用漢字表」の2つの書き方から漢字とひらがなの使い分けをまとめました。

更新日: 2014年06月28日

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iroha810さん

“漢字”と“ひらがな”の使い分け

作文だとか志望理由だとかを書いてると、漢字とひらがなの使い分けに困る( ˘ω˘ )日本語難シイヨ。

漢字とひらがなの使い分けは案外難しいように感じる。いつも迷うし。ひらがなが続いてると漢字を使いたくなり、漢字が続いているとひらがなを使いたくなる。でも同じ単語は統一したい。うーん、気にしすぎな気がする。

気を付けると気をつける、出来るとできる、分かるとわかる。 漢字とひらがなの使いわけがわからない。 軽く検索したら「出来る」は正式な文書では使わない、と書かれていた。

ここでは2種類のつかいわけの考え方を紹介します

①「実質語は漢字、機能語はひらがな」

ここでいう実質語とは、その言葉に意味があるものを指します。一方、機能語とは、その意味が薄いもの

具体的には、実質語としては名詞、動詞、形容詞が、機能語としては助詞、助動詞が挙げられます。

例:「~する事」と「~すること」

【コト】を漢字で「~する事」と書くべきか、それともひらがなで「~すること」と書くべきか、と悩んだ経験が一度くらいはあるハズ

「~する【コト】」における【コト】は事柄としての意味合いが薄いため、ひらがなで「~すること」と表記すること(←これも、ひらがな!)になります。

特にビジネス書では、このルールが採用されているとみられます。ビジネス書における表記を注意深く観察してみると、多くの本がこれに準拠しています。

②「常用漢字表」

漢字とひらがなの使い分けは、常用漢字をよりどころにするという考え方がある。

この常用漢字表にない漢字や音訓は、ひらがなを使ってこれを統一すると、多くのひとたちが読みやすい実用文書になるということである。

ひらがなで書く目安

漢字が常用漢字表に掲載されていない

例:あるいは(或は)、いったん(一旦)、いわゆる(所謂)、おいて(於いて)、および(及び)、その(其の)、ほとんど(殆ど)、または(又は)、まとめる(纏める)、もしくは(若しくは)、わずか(僅か)

読み(音訓)が常用漢字表に掲載されていない

例:あらかじめ(予め)、ごとく(如く)、じかに(直に)、すぐに(直ぐに)、すべて(全て)、するごとに(する毎に)、ため(為)、ついに(遂に)、なお(尚)、なぜ(何故)、など(等)、ほか(他)、まず(先ず)、まだ(未だ)、やさしい(易しい)

漢字も読み(音訓)も常用漢字表に掲載されているが、各種用語辞典でひらがな書きが勧められている

例:あわせて(併せて)、いっそう(一層)、おのおの(各々)、および(及び)、きわめて(極めて)、ください(下さい)、さまざま(様々)、さらに(更に)、しがたい(し難い)、しだいに(次第に)、したがって(従って)、したこと(した事)、してよい(して良い)、するうえで(する上で)、ただし(但し)、たとえば(例えば)、たびたび(度々)、できる(出来る)、とくに(特に)、ともに(共に)、とよぶ(と呼ぶ)、ない(無い)、につき(に付き)、にみられるように(に見られるように)、のとおり(の通り)、のとき(の時)、または(又は)、まったく(全く)、もしくは(若しくは)、もっとも(最も)、ゆえに(故に)、

参考リンク

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