男にうつつ抜かし8日間放置…3歳女児餓死させた冷酷母の嘘だらけの生活

男にうつつ抜かし8日間放置…3歳女児餓死させた冷酷母の嘘だらけの生活
3歳娘の稀華(のあ)ちゃんを自宅に放置して死亡させた梯(かけはし)沙希容疑者(C)共同通信社
 男にうつつを抜かした冷酷女は「証拠隠滅」を図っていた――。

 東京都大田区のマンションの一室で先月、梯稀華ちゃん(3)が放置され、飢餓と高度脱水症状で死亡した事件。保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親の梯沙希容疑者(24)は6月5~13日の8日間、稀華ちゃんを自宅に1人置き去りにしたまま、男と会うため鹿児島まで出掛け、留守にしていたことがバレないように男との携帯でのやりとりの履歴を全て削除していた。

 さらに当初、任意の聴取に対し、「長女は数日前から体調を崩し、おかゆを一口ほどしか食べなかった。咳を何度もして苦しそうだった。病院で診てもらうお金がなかったので、家で面倒を見ていた」とウソの説明をしていた。

「娘が息をしていない」

 同13日、鹿児島から帰京した沙希容疑者は部屋で餓死していた稀華ちゃんを見つけ、午後3時55分ごろ119番した。

 救急隊が駆け付けると、稀華ちゃんは空のペットボトルやパンの袋など大量のゴミが散乱した室内のマットの上に横たわっていた。胃の中には何も残っておらず、体重は同世代の平均より3キロ少ない11キロしかなかった。

 汚れたおむつの着けっ放しが原因で下半身がただれていたが、沙希容疑者は通報の約1時間前に自宅に戻っており、虐待が疑われないよう、慌てて新品のおむつに交換していた。調べに対し、「死ぬとは思っていなかった。留守にしても大丈夫だと思った」と供述しているという。

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2020年7月9日の社会記事

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