「早く帰るつもりだった」=逮捕の母、虚偽説明か―3歳女児放置死・警視庁

 東京都大田区の自宅マンションに梯稀華ちゃん(3)が放置され餓死した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親の梯沙希容疑者(24)が逮捕後の調べに「もう少し早く帰るつもりだったが、飛行機が取れなかった」と供述していることが9日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁捜査1課は同日午前、梯容疑者を送検。責任回避のため虚偽の説明をしている可能性もあることから、供述内容の裏付けを進めている。

 梯容疑者は6月上旬〜中旬の約1週間、稀華ちゃんを自宅に置き去りにし餓死させたとして逮捕された。捜査関係者によると、同容疑者は容疑を認め、「留守にしても大丈夫だと思った。死ぬとは思わなかった」と話しているという。

 梯容疑者はこの間、鹿児島県に住む知人男性を訪ねていた。調べには「早く帰るつもりだったが飛行機が満席だった」などと説明したという。しかし、同課が調べたところ、飛行機には空席があったことが確認された。

 梯容疑者は逮捕前の任意の調べに対し、稀華ちゃんが亡くなる直前まで自宅で世話をしていたと説明し、鹿児島訪問の事実を伏せていた。同課は、育児放棄の実態を隠すため、虚偽の説明を繰り返したとみている。 

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2020年7月9日の社会記事

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