移動制限違反には禁錮刑も、ハンガリー政府がF1関係者に警告
【7月12日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のドライバーと各チームに対し、今季第3戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2020)の舞台である同国政府が11日、新型コロナウイルス対策の移動制限を無視した場合は禁錮刑もあり得ると警告した。
モータースポーツサイトの「autosport.com」によれば、ハンガリー政府はF1開催に伴って英国や欧州連合(EU)圏外の関係者が入国することに特に着目し、違反があった場合は禁錮刑や1万5000ユーロ(約180万円)の罰金を科す可能性があると正式に通達したという。
「英国、あるいはEUや欧州経済領域(EEA)圏外の国籍を持つ参加者は、いかなる理由があっても会場や宿泊施設を離れてはならず、移動はその2か所の間と、事前に手配した到着と出発、ハンガリーからの出国に限定する」
「該当する参加者は、公共交通機関とタクシーを使えない可能性がある」「食事は全て会場内か宿泊施設内で取り、自由時間は敷地内で過ごすこと」「こうした追加の制限に従わなかった場合、ハンガリー当局から罪に問われ、禁錮刑か、禁錮刑と1万5000ユーロ前後の罰金刑を科される可能性がある」
F1には英国を拠点とするチームが七つあり、制限はハンガリーGP参加が見込まれる2000人の大半に適用されるとみられる。また同政府は、制限に当てはまらない関係者もルールを守ってほしいと呼びかけている。
F1では、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)とフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が、前週末のオーストリアGP(Austrian Grand Prix 2020)で現地の隔離環境を離れて自宅のあるモナコに一時帰国していたことが判明し、統括団体の国際自動車連盟(FIA)が調査を行っていた。(c)AFP