沖縄タイムス+プラス ニュース

沖縄の米軍クラスター「感染者の行動歴の共有を」沖縄県立中部病院の高山義浩医師

2020年7月12日 08:41

 正確な情報が不足しているが、米軍内で流行が広がっていることは間違いない。

はしか予防策について見解を話す県立中部病院の高山義浩医師=1日、県立中部病院

 県民への感染拡大を抑えるためには、米軍側が感染者らの行動歴をどれだけ細かく県と共有するかが重要だ。基地の外でどういった行動を取っていたのか、建前ではなく、本音での聴取と情報共有が必要だ。そうすれば、県民に対してリスクある場所や時間について伝えることができるし、心当たりのある人が検査を受けられるようになる。

 漠然とした感染者数の情報だけでは、県民の不安が増すばかりだ。感染を心配する人たちが検査に殺到すれば、医療機関の診療の支障となり、本当にリスクがある人の検査が後回しになる可能性も出てくる。

 今後、検査が必要な人が増加する可能性は高いことから、検査体制を含めた外来診療体制の強化が求められる。(談、感染症内科)

 
前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
きょうのお天気
沖縄タイムスのイチオシ