大阪府は11日、新型コロナウイルスの感染者を新たに28人確認したと発表した。10~30代が20人で引き続き若者の感染例が多い。感染状況を判断する府の独自基準「大阪モデル」の「黄信号」はつかなかったが、感染経路不明者は22人で増加傾向にあり、12日にも点灯する可能性が高まっている。府内の累計の感染者数は1995人となった。新たな死者はいない。
大阪モデルでは(1)感染経路不明者の前週比(7日間平均で2倍以上)(2)感染経路不明者数(同10人以上)(3)直近7日間の新規感染者数(120人以上かつ後半3日間で半数以上)――の3基準すべてを満たすと、警戒を意味する黄信号がつく。
11日時点では(1)は1.79倍、(2)は11人、(3)は116人(後半3日間は80人)で、(2)の基準を満たした。府によると、12日に感染経路不明者が14人以上確認されると、黄信号がつく。府の対応方針では、黄信号では密集・密接・密閉の「3密」回避などの徹底を求め、高齢者らに特に注意を呼びかける。
府担当者は「市中感染が広がっているかどうかはまだ判断できない」としており、主に若者が繁華街で飲食する際の感染防止対策の徹底を呼びかけている。